DMマーケティングと相性の良い媒体は、エリアだけでなく、デジタルの中でもターゲットによってはインフルエンサーマーケティングも該当します。
今回は、福祉医療業で活用したDMマーケティングとインフルエンサーマーケティングのクロスメディアマーケティングについて解説すると共に、なぜインフルエンサーマーケティングがDMと相性が良いのかを解説しています。
【ドイツでのDM事例】ロリポップDMでドナー登録が680%増加
今回のDM事例はドイツのKMSZという組織でおこなわれたロリポップをオファーにしたDM事例です。
ドイツでは毎日2人の子供が白血病と診断されます。30才以下の理想的なドナーを探すべく、骨髄サンプルの収集に必要な若者の意識を高めさせるべく、DMマーケティングを始めました。
今回活用したDMマーケティングは、オファーDM。DNA検査などに用いられる検査用具は、棒状にした綿棒です。そこで、KMSZはDNA検査用具から連想して、ロリポップを検査用具に見立てました。
実際のロリポップは図の通りです。
このようなハート形のロリポップは、世界小児がんの日に合わせてインフルエンサーや、ゲーマーなど若者に人気のある職業につくターゲットへ200パック郵送されました。
結果としては、8,650万の人々にこのロリポップを届けられ、インフルエンサーは8,700万人にリーチさせることに貢献。合計62万8,000人のユーザーに影響を与えることができたのです。
公式サイトへの訪問はこれまでよりも20%増加、キットの注文には106%も増え、ドナーの登録は680%増やすことに成功しました。
【成功した理由】インフルエンサーの活用とユニークなアイディア
今回のDM事例で成功した理由は、主に2つです。
DMマーケティングにおいて、ターゲットへ適切なアプローチは大きな成果を生むため、戦略が必要不可欠です。もし今回のDMマーケティングで従来通りダイレクトマーケティングとして半径〇km以内の顧客宅へロリポップを送付したとしても大きな成果にはつながらなかったでしょう。
今回は若者にアプローチをして、ドナー登録を増やすことが目的でした。だからこそ、若者と密接につながりやすい多種多様のインフルエンサー、ゲーマー、ブロガー、スポーツスターなどに送付することにより、若者に直接情報を届けることに成功しました。
また、ロリポップの形状にも若者が魅了される工夫がありましたね。
検査用具からヒントを得ているロリポップは、遊び心もあり、楽しく、美味しいものという印象を植えることに成功しています。
細胞提供を考えたこともない若者に、考えるきっかけを与えられたのです。
インフルエンサーを活用したターゲットへのアプローチと、ロリポップという形で細胞提供をすることに興味関心をひきつけられたからこそ、成功できたともいえるでしょう。
【ターゲットによっては効果絶大】DMとインフルエンサーマーケティング
インフルエンサーを活用したマーケティングが、あらゆる企業で好評になっていることを知っていますか?
インフルエンサーとは、SNSなどを通して商材を活用し、ターゲットにPRをしてもらうことにより、リーチを増やし見込み顧客と企業をつなげるきっかけを作るというマーケティングのひとつです。
このマーケティングは、DMマーケティングでもクロスメディアとしてかけ合わせやすく、ターゲットによっては絶大な効果をおさめられる点が特徴的でしょう。
例えば、今回紹介した事例の場合は、次の背景とターゲット、目標があげられます。
- 子供の2人に1人が白血病
- 30歳以下のドナーが必要
- ターゲットは若者
- 認知を増やす
- 若者の利用者を増やす
背景は白血病が2人に1人であること、30歳以下のドナーが必要なことです。ターゲットは若者で、認知を増やし、若者のドナーを増やすことでした。
20歳から30歳以下となれば、ネットが普及している今SNSをしている人口は多め。つまり、SNSを活用したインフルエンサーマーケティングをまわしていきながら、DMマーケティングを行うことにより、ターゲットが警戒することなく住所を送ってもらえるのです。これは顧客リストの作成にもつながるので、DMマーケティングに取り組みやすい前準備にもなるといえるでしょう。
クロスメディアマーケティングには、TVや街頭広告などのマスメディアのほかにWEBマーケティング、動画マーケティングがありますが、もっとDMマーケティングを顧客に届けやすくしたいのであれば、SNSマーケティングの中のインフルエンサーに注目してみて下さい。
きっと大きな効果をもたらしますよ。
まとめ
今回はDMマーケティングとインフルエンサーマーケティングのクロスメディアマーケティングを解説しました。
インフルエンサーマーケティングといえど、ひとつのみに目を向けてしまっては出てくる効果も半減してしまいます。だからこそ、そういったときはほかのマーケティングも取り入れるのです。
複数のマーケティングで成功したい場合は、DMマーケティングでのクロスメディアマーケティングで、大きな成功を獲得しませんか?