海外のDMを事例として学びたいけど英語が難しくて読めなかったり、どんな戦略でそういったDMを作ったのかわからず結果学べなかったということも少なくありません。
今回は海外のDMから建設業界向けのDMマーケティング事例を紹介します。
卸売業・小売業から建設業界へ!建築材料PRのDM事例
イギリスには、コンクリートブロック協会と呼ばれる協会があり、主な仕事は建設専門家との間でコンクリートブロックの特性や、用途について理解を深めることを主としています。
今回ダイレクトメールでのマーケティングを取り入れることになった理由は「集客」「認知度」などを高めるためですが、誰も「コンクリートブロック協会」を知らず、役立つ協会だからこそくすぶっていました。もちろん日本にもコンクリート工業会なる団体がありますが、知名度は高いとは言えないでしょう。
今回取り上げた協会でも、ただ「DMマーケティングをするだけでは知名度は上がらない」と考えて、特別なキャンペーンを開催したのです。
行ったことは次の通りです。
- クライアントへ確実にDMが届くように5つの編集角度からメッセージを考案
- 全国のニュースや建設業界のタイトルに売り込み
- 1対1でメディアと対談をする機会
など、地道にキャンペーンをアプローチしていきました。
そのうちのひとつが次のURLです。
The Modern Masonry ‘Better Built in Blockwork’ campaign – Builders Merchants Journal
内容は、コンクリートブロック協会において、イベントが始まったことや、建設業界全体を対象としたガイダンスや、データシートからサポート設計、サプライヤーの選択に関するアドバイスなど、コンクリートブロックの利用に関する相談などができるキャンペーンを細かく解説しています。
成果としては、44記事以上を制作し、印刷部数は137万部、オンラインでの読者は805万人にのぼりました。現在は29.9万カバレッジビューを得ているので、大きく成功したといえるでしょう。
コンクリートブロック協会でのDMマーケティング成功ポイント
コンクリートブロック協会は既述にもあるように、ただDMをクライアントやターゲットに送るだけでは、大きな成果はあがるとは言えません。端的に述べると、「良さが伝わりにくい」業界ともいえます。
近所であったり同じ地域の中での建設業界には伝わってはいても、なかなか新しくできたところや、ターゲット隅々までいきわたるかと言われればそうではないでしょう。
だからこそ「コンクリートブロック協会」を知ってもらうためのDM以外でのPRが必要となるのです。
今回、コンクリートブロック協会で行ったことは、
- 地域外のターゲットにも告知する勢いでオンラインを活用したこと
- メディアに記事を提供したこと
- 44記事をPRすることによりオンラインでの読者を増やしたこと
など、DM×デジタルでの取り組みを行うことにより、全国で805万人以上の読者(利用者)を獲得するという成果を成し遂げました。
まとめ|DM×告知ツールで効果的なDMに!
日本で今回の事例を活用するのであれば、PRtimeなどのプレスリリースで告知や、SNSを上手く利用することが方法としてあげられます。このとき、どういった内容をあげれば良いのかわからなくなることも少なくありません。
そういうときは、文字装飾や動画、データなどあらゆる「告知」を紙でのDMにQRコードを掲載して、ターゲットにアクションを誘発させてみると、効果的なDMにつながるでしょう。