金融機関こそ、DMでのマーケティングが適していることを知っていますか?
DMといえば、保険や商材があるものへのマーケティングに適していると思われることが多いのですが、実は金融機関での商材を説明するのに、うってつけの方法なのです。
今回は、中でもシンガポールで子供向けに貯蓄のアプローチをするのに成功をした企業の事例を紹介します。
これからDMを制作しようとしている金融機関の方や、どんなマーケティングツールが適しているかわからない方はおすすめですよ。
【金融機関こそDMで!】ダイレクトメールを効果的に活用する方法
今回の事例は、シンガポールで実際に送付されたOCBC MightySaversでのDM事例です。
多数のデジタル金融ツールと情報過多により、どんな金融機関を活用することが子供として良いのか、保護者は大きく悩むことが多いでしょう。
そういった需要に着目したダイレクトメールをOCBC MightySaversは制作しました。
ターゲットは主に3才から8才までの子どもがいる家庭や親であり、子どもたちが貯蓄をすることによってスーパーヒーローになれるというような内容のDMを送付したのです。
目的としては大人だけで金融の話に熱中するのではなく、子どもも金融の話に熱中できるようにしたかったことや、複雑なお金の問題をシンプルでありながらも魅力的に見えつつ、子どもでも理解できるように変換しました。
ナンセンスな本質をアニメ動画にすることで、「与える」「保存(貯蓄)する」と分析できるような内容になりました。
結果としては、企業としての認知度が約80%向上し、口座数、預金数も約75%多くなりました。
参考:Direct mail case study: Making money matter to kids
なぜOCBC MightySaversは子どもたちへのアプローチが成功したのか
大人は文章であっても簡単な内容でも、ある程度を理解することはできますが、子どもは大人以上に理解度を促すために、あらゆる工夫が必要です。
この工夫は子どもが興味を持ちやすいアニメ風のものでも、ドラマ仕立てのものでも、興味を持てば良いでしょう。
中でも、大人用に解説されているものを、わかりやすく子どもでも理解できるように言葉を変えて説明する必要はあるので、今回のOCBC Mighty Saversは子供向けに貯蓄とヒーローものを上手く組み合わせられたことで子どもたちの興味をひくことに成功しました。
いわば、ターゲットによってDMに付随するサービスを変えることに成功し、見事ターゲットの好奇心をひきつけられたということになるのです。
ターゲットによってDMの連動広告物を変える必要性
ターゲットによってDMに付随するサービスを変えることで、より大きな興味をひくことができるでしょう。
ここでいうサービスとは、商材をオファーなどで付け足していくのではなく、DM以外の他のアプローチっも同時進行で行うということになります。
今回の事例の場合だと、DMの他にパンフレット型の絵本や、動画なども一緒に公開していくことで情報にのめり込むことができるという構図ができあがるのです。
また、動画はただ動画を公開するだけでなく、次のようにストーリー仕立てにすることで、「次の更新はまだか」と興味を一層あおぐことができるでしょう。
こういったDMのアプローチの方法はアナログとデジタルの連携により成せることでもありますが、中でもターゲットによって変えることが特に重要といえます。
例えば、大人向けにDMの他に絵本や簡単な言葉で書かれたリーフレットは、興味を注がれるものでしょうか?
ターゲットに伝えることが目的であれば、目的に沿った良い方法とは言えますが、もしターゲットの手にわたることが最初の目的であれば、なかなか上手くターゲットへアプローチできるものとは言えないでしょう。
だからこそ、まずはターゲットに合う、ターゲットの目線に立った言葉や形でアプローチをする必要があるのです。DMに連動した広告物もターゲットに合うものにすることで、より興味をひきたてるマーケティングツールになるのです。
まとめ
DMはただ作り、顧客、潜在顧客などに送付しても響かない可能性があり、中にはそのまま捨てられてしまう可能性もあるものです。
だからこそ、少しのひと手間や工夫が必要といえますよね。
今回の事例のようにDMと連動できる広告物にもターゲットが興味をもつような形にすることで、より大きな効果をよぶことが考えられるので、一度どんな連動広告物が作れそうか考えてみませんか?