建設業でDMマーケティングは、大きな成果をおさめることもできますが、場合によってはDMマーケティングのみでは難しい場合もあることを知っていますか?
今回は、建設業でクロスメディアマーケティングを活用したDM事例を紹介するとともに、DMマーケティングで成功ではなく失敗する可能性のあるポイントをまとめています。
DMマーケティングでなんとしても効率的に成功へ近づけたいという方は必見ですよ!
【アメリカでのDM事例】DMとデジタル広告から200万ドルの収益を達成
今回のDM事例は、建築業をいとなむ、Masterpiece Outdoorlivingで成功したDM事例です。
Masterpiece Outdoorlivingは、今回DMだけでなくデジタル広告を活用し、多くの見込み顧客への露出をうながすマーケティングを推進しました。
実際におこなったデジタル広告は次の通りです。
- GoogleのAd広告
- SNSからのフォローアップ広告
つまり、ただ広告を配信するだけでなく広告を見た顧客が企業からのフォローを受取ることのできる広告を配信したのです。
加えて、DMをあわせることによってSNSやGoogleをみていないターゲットへも露出を促すことができました。
それぞれの広告のデザインは次の通りです。
- デザインとコピーは目立つような内容で、目につくもの
- 実際に手がけた現場の完成風景を背景に掲載
- 無料の相談サービスを受けられるオファー
- 当サービスを活用した顧客のレビュー
これらの洗練されたデザインDMカードを、Masterpiece Outdoorlivingは157,362枚送付し、住宅所有者にパンフレットも同時送付しました。この出来事から、住宅市場でのMasterpiece Outdoorlivingの価値は60万ドルを越すことができたのです。
全体的な得られた結果としては、75件の電話とそこから発生した10件の新たな依頼、そして200万ドルの収益を得ることに成功しました。今回のマーケティングにより2,644%相当のROIを達成したのです。
【成功した理由】幅広い広告露出のみならずドンピシャなターゲット設定
今回のDM事例で成功できた大きな理由は、2ポイントです。
ひとつは、DMカードだけでなく幅広く広告をターゲットへ露出することにより、多く該当するターゲットへ、サービスをお知らせすることができたこと、そしてふたつめは、DMマーケティングにおいて大元もいえるターゲット設定がずれることなく、ちょうど良く設定できたというところにあります。
加えて、今回のマーケティングではDMを同じターゲットへ複数回送っていたため、その点も功を成した理由のひとつといえるでしょう。
デジタル広告は時に顧客がわずらわしいと感じることもありますが、今回のようなデザインを施すことで、顧客が自分自身にある課題を可視化させることもできた場合、DMマーケティングは成功に一歩近づけられるのです。
参考:Masterpiece Outdoorliving – Castle Pines, Colorado Case Study:Masterpiece Outdoor Living
【なぜ失敗するのか】ハードルを高めてしまうDMマーケティング
当サイトでは、これまでDMマーケティングをいかに効率的に成功へ近づけるのか、そしてどういったことをおこなえば効果的なマーケティングを推進できるのかについて詳しく解説してきました。
ところが、現実ではそんなうまくいかないこともありますよね。
では、どうしてDMマーケティングを効率的に進めることができないとされるのでしょうか。
DMマーケティングで失敗をしやすいポイントは次の通りです。
- 効果の測定ができていない
- ターゲットがズレてしまっている(セグメントされていない)
- ただの宣伝になってしまっている
つまり、マーケティングとしてのDMを送付しているのではなく、単純なDMカードをただ見込み顧客(もしくはターゲットでないユーザーのポスト)へ届けてしまっているのです。
心当たりがあるという方もいるのではないでしょうか。
特に効果の測定ができていない場合、いくら課題を洗い出そうとしても、どんな課題があるのかを明確にすることはできません。セグメントできていないリストや地域のターゲットも、これではマーケティングとはいえないでしょう。
いわゆるDMマーケティングに対するハードルを大幅にあげてしまっている状態でもあるのです。これでは、効率的に成果をあげたいのに、ただの宣伝と化したDMでは、なかなか効果的なマーケティングにはならず、効果をあげられません。
では、今後どのようにハードルを下げていくのでしょうか。
これには大きく分けてポイントが2つあります。
- PDCAを回して、課題をマーケティング施策初期段階から課題を明確にする
- ターゲットを複数回セグメントし、それぞれに合わせたDMを送付する
これらはDMマーケティングを効果的に推進させていくために、必ずおさえておきたいポイントでもあり、工夫です。いうなれば、以上の2ポイントをおさえておくことにより、DMマーケティングに対するハードルを、今以上に下げることができるという点でも、効果的でしょう。
もし今推進しているマーケティングで悩んでいるのであれば、以上のポイントを踏まえて戦略を立て直してみませんか?
まとめ
今回は建設業の事例に基づいて、DMマーケティングを成功に近づけるために必要となるポイントを、DMマーケティングが失敗してしまう理由から解説しました。
多くのマーケティング情報サイト上では、DMマーケティングは成功しやすい、好評などの言葉が並びますが、ポイントをおさえた上での施策でない限り、どんなにデザインが良くても、顧客に響くような内容であっても効果を感じることはおろか、成果をあげることはできません。
だからこそ、まずはどんなDMマーケティングを始めるかという前に、ただの宣伝DMカードにならないように、PDCAをまわしていき、効果の測定から課題解決、見込み顧客(ターゲット)のズレが発生しないように、セグメントの推進をしていくことが重要なのです。
工夫すべきポイントはわかってもなかなかうまくいかないというときは、まずは相談してみませんか?きっと納得のいくDMマーケティングがみえてきますよ。