洗濯業となると、洗濯機も進化してきて、あらゆる機能を家で使えるようになってきましたが、クリーニングやドライクリーニングなど、プロの手による丁寧な作業への需要は変わらず高いものです。
マーケティングをするとしても、それぞれの強みを押し出していけば良いことはわかるものの、どう押し出していけばよいのか、どう店舗を知ってもらえばよいのかわからないということは少なくないでしょう。
今回は洗濯業という業界にしぼり、ダイレクトメールの事例からどういったDMが効果的かを詳しくまとめています。
新たにマーケティングを行おうとしている方は必見です。
【洗濯業に効果的なDM】エリアマーケティングで新規顧客を獲得!
今回紹介する事例は、イェーツドライクリーニング(Yates Dry Cleaning)というアメリカバージニア州にある洗濯業のDM事例です。
背景としては、企業としての戦略は「手ごろな価格でありながら顧客が望む品質を与えること」ではあるものの、雑誌や新聞の広告のようないくつかのマーケティングに投資をしても思うような効果が出ず、コストをかけるばかりだったというところです。経営が波にのらない、そんな状態を指すでしょう。
そこで始めたのが、EDDMです。
主に行ったことは、郵便配達ルート全体に割引郵便料金で販売することでした。イェーツは顧客のすぐ近くに住んでいるということを理解してほしく、どのクリーニングサービスよりも低いレートで幅広く利用できるということをアピールしたのです。
EDDMを始めることにより、マーケティングキャンペーンを理解し、そこから特定のルートの住宅の平均収入とキャリアルートをデータとして獲得、高所得地域のEDDMデータリストを6,000個も獲得できたため、1回のみDMを送付しました。
結果としては50人以上の新規顧客を獲得し、キャンペーンを顧客も喜んで活用しています。1回での獲得が50人なので、こうしてみると大きな効果を得られたといえるでしょう。
イェーツ特有のキャンペーンにより、新規顧客は今も参入しているので、非常に有益な投資収益率を得ているといっても過言ではありません。
引用:イェーツドライクリーニングDM事例
引用:イェーツドライクリーニング公式サイト
【イェーツドライクリーニングが成功した理由】EDDMで高所得者エリアデータを獲得
参考:Postcard Mania
イェーツドライクリーニングが今回のDMキャンペーンに成功した理由は大きく2つです。
- EDDMというエリアマーケティングを行ったこと
- 6,000以上の高所得者地域のエリアデータを獲得したこと
エリアマーケティングを上手く使うことで、商圏を見極められるようになり、他にもエリアにおける自社の現状把握や、需要と売り上げの予測ができるようになるのです。
これらの把握、見極めをすることにより、どういった需要が必要なのかを理解することでPRすべきターゲット層をまず探しあてることができますよね。そして商圏エリアに高所得者など特定のターゲットのデータを獲得できたことは、売上を上げるために必要な販路を手に入れることにつながるので、大きな成功の理由のひとつになります。
【EDDMとは?アメリカでは常識?】新しいエリアマーケティング
参考:USPS.COM
EDDMというDMマーケティングを知っていますか?
EDDMとは各ドアダイレクトメールという意味を持つDMのマーケティング方法のひとつですが、現在アメリカで主流となりつつあるマーケティング方法のひとつです。
日本ではエリアマーケティングをする際に、GISソフトなどを活用しますが、アメリカでは郵便局でEDDMキャンペーンそのもののサービスを受けることができるので、上図のような地図からターゲットにしたいエリアとそれぞれのデータを抽出するようなシステムがあります。
これを利用したマーケティングがEDDMです。
方法としては次の通り。
- uspsマップ(上図)を利用し、対象地域を郵便番号などから得る
- ルート番号と郵便数量などの設定
- デザインをアップロードし、保存
- 配達
以上です。いわゆる、郵便局側で自動的なターゲットの設定から郵送まで引き受けるというキャンペーンのことを指すことがわかるでしょう。
【EDDMではなくとも日本でもできる!】郵便局が提供するマーケティング
日本では郵政グループにおいて、郵便局が提供するエリアマーケティングサービスを利用することができます。
最適なエリアにピンポイントでアプローチしたり、全国へアプローチしたいというときなど、あらゆる相談が可能です。
デザインはあっても顧客へ届けるマーケティングがイマイチ上手くいかない場合は郵便局のエリアマーケティングツールを活用するのも方法のひとつといえます。
できることは主に次の4つです。
- 宛名なしでDMを送れる
- GISを活用したエリア絞り込み
- 最適なエリアへのピンポイントなアプローチ
- 郵便局店舗を活用した全国へのアプローチ
つまりこれまでJPメディアダイレクトサービスを自社で上手く使ってこれなかった方はぜひ活用したいサービスでしょう。広告媒体もポスターやチラシなども選べるので、エリアマーケティングをしながらDM+アルファ何か!と悩んだ時に視野も広がりますね。
参考:郵便局のプロモーション
エリアマーケティングはダイレクトメールと相性がとても良いマーケティング方法だからこそ、上手く使っていくことで、大きな効果を期待できます。