需要をうまく掴み取るためには度重なる調査や、ターゲットにしたい該当地域の悩みを深く知る必要があります。
今回は、ケンタッキー州で医療システムの事業を展開するサービスセンターでの事例を紹介するとともに、顧客やターゲットからの開封率をあげるために知っておきたい顧客心理についてまとめています。顧客心理を詳しく知りたい方や開封率をあげたい方など、要必見ですよ。
【アメリカでの事例】デジタル×DMマーケティングで56%の回答率
今回紹介する事例は、アメリカで多くの地方の郡に展開している、非営利の医療システムサービスセンターでの1件です。
このシステムは急速に成長しており、本院、2つの医療プラザ、4つの緊急医療センター、8つの画像診断センター、8つの家族医療センター、およびさまざまな外来手術、リハビリテーション、専門医を含む少なくとも31の患者サービスセンターがあります。今回DMマーケティングを始めた事業は、郡内で唯一の主要な医療システムであり、ルイビル、レキシントン、ボウリンググリーンの三角形内の主要な医療システムです。
2012年には、28万人を超える患者が病院や医療センターで治療を受け、そのうち58,000人が救急治療室で治療を受けました。
彼らの主要なサービスには、心臓血管、癌、女性と子供の健康、画像、緊急、外科、および出生地が含まれています。
今回のDMマーケティングキャンペーンでは、ケンタッキー州のいくつかの都市にあるファミリーケアセンターに焦点を当てています。
というのも、主要な病院サイトが1つと医療プラザが2つしかないことから、ネットワーク内の他の施設が基本的なサービスの作業負荷をより多く負担することがネックでした。また、これらのセンターは、身体検査、スクリーニング、アレルギーまたはインフルエンザの注射、処方箋などの一般的な医療サービスを提供するためのより便利な方法を提供できます。この施設に関連する医師は多数いますが、サービスのほとんどは認定看護師によって提供され、ほとんどが開業医。コミュニティの多くの人々は、これらの便利なセンターが提供できるすべてのサービスに精通していなかったのです。
そこで、2マイル以内の世帯を対象とした2つのファミリーケアセンター(1つは新しく開設された)の郵便物を作成しました。顧客リストは、郵便料金の観点から、最小限の投資で可能な限り高い浸透率を目指したものです。また、FamilyCareCenterのWebサイトにつながる追跡可能なQRコードが郵送に埋め込まれているもので、ターゲットのアクセスが簡単なものにしています。
結果として、該当地域に9,500のメーラーを送信し、ほかにも複数のターゲットに7,500のメーラーを送信し、1枚あたり0.072ドルの飽和郵便料金で郵便物を発送することができたのです。
メーラーは地域社会での意識を高め、新しい患者を開拓することに成功!顧客の多くは複数のメンバーを持つ家族であり、これにより予約数が大幅に増加しました。
郵送後の予約が55%増加し、前月と比較してWebサイトのヒット数が108%増加傾向となりました。さらに、最初の2日間で80人以上がQRコードをクリックし、ダイレクトメールへのオンライン応答に関心をよぶことにも成功したのでした。
成功した理由はターゲット設定と大量のDM送付、そしてQRコード
今回の事例での成功ポイントは、あらゆる技術を駆使した点や、ターゲットの設定が功を成しました。
ターゲットの設定に関して、今回はケンタッキー州のいくつかの都市にあるファミリーケアセンターに焦点を当てていることから、今回マーケティングを始めるきっかけとなった原因を洗い出したうえでのターゲット設定になっていると考えられます。つまりそれだけ需要が高いとされるところでの広告露出となったのです。ターゲットの関心も集めやすいといえますね。
加えて、大量のDM送付にQRコードの添付ですが、これはターゲットの設定が成功していないと、成し遂げられなかった部分でしょう。例えば、ターゲットの設定が需要が高いとされる部分でないところでのマーケティングだったとします。
多くの場合があらゆる工夫をおこなった上でのマーケティングにはなりますが、ただポストに入れたり、QRコードやデジタルマーケティングもかねて行ったとしても、なかなかターゲットの関心を得ることは難しいですよね。
つまり需要が高いところで大量のメール送付、加えて顧客が行動を起こしやすいQRコードを使ったデザインだったことで、よりターゲットに働きかけやすいDMとなったのです。
参考:Direct Mail and List Management in 2022
【開封率をあげたい!】DMマーケティングで使うべき技
ポストから手紙やDMを手に取ってくれたまでは良いものの、なかなか顧客やターゲットからアクションが返ってこない!なんてことはありませんか?
もしかしたら封筒のまま、未開封のまま処分されてしまっているかもしれません。
では、どうしたら開封され、顧客やターゲットからアクションが返ってくるのでしょうか。
そういうときは、DMを開封される仕組みをつくり、顧客の心理を誘導していけば良いのです。
顧客やターゲットが開封したいと思う心理はどういったときに沸き起こるかわかりますか?
多くの場合は
- お得な情報が入っているとき
- 有用な情報だと判断したとき
- 開封しなくてはいけないとき(国からの郵便など)
ですが、ほかにもあるでしょう。つまり、以上の3点に着目して、DMを作れば良いのです。
お得な情報や有用な情報を、顧客に届けるとなると、言葉選びや封筒のデザインにも工夫をほどこす戦略が必要でしょう。
また開封する義務に関しては、顧客やターゲットをだましてしまうような内容になりかねないことから、取扱いに注意が必要です。
まとめ
開封率をあげるためには、まず顧客の悩みや需要に寄り添う必要がありますが、該当する地域の悩みまでも理解しておかないとなかなか難しい問題ですよね。
だからこそ、まずは顧客心理を取り扱うために、どんな戦略を立てられるか順追って練っていく必要があるのです。
もし今、開封率をあげたいけど、顧客の悩みに寄り添いたいけどうまくいっていないと思うのであれば、まずはどんな悩みに寄り添えるのかサービスや事業と、顧客の需要との関連性を洗い出してみませんか?反映させるべき点が見えてきて、より大きな成果をおさめるキッカケにつながりますよ。