オフライン広告はオンライン広告と何が違う?メリット・デメリットとオンオフ併用例
広告には、「オフライン広告」と「オンライン広告」という2種類の媒体があります。近年ではWeb広告の流通により、オンラインのほうが増加傾向にあるようです。
しかし、そんな中でもオフライン広告は未だに有効な宣伝手段です。今までWeb上でしか広告を出していなかった企業でも、紙媒体やTVCMなどの出稿を決めるケースが多く見られます。
Web広告が全盛の時代に、オフライン広告はどんなメリットやデメリットを持つのでしょうか?この記事では、オフラインの種類やオン・オフ併用例についても解説します。
目次
オフライン広告にはどんな種類がある?媒体をまとめて解説
そもそもオフラインと分類される広告は、大きく分けて2種類あります。ここではオフライン広告に分類される広告媒体について詳しく解説します。
基本は「Web上に展開しない広告」
オフライン広告は、基本的に「Web上では展開されない広告」のことを指します。Webではない広告はすべて該当すると考えて良いでしょう。
例えば、TVコマーシャルなどに代表される「マスメディア広告」もWebでは展開されない広告のため、オフライン広告に分類されます。
元々「オンライン広告」「オフライン広告」という言葉ができたのも、Webを介する広告が出てきたことに由来しています。そのため、分類についての考え方は簡単です。
4大マスメディア広告
オフライン広告の代表例として、4大マスメディア広告が挙げられます。
- TV
- ラジオ
- 雑誌
- 新聞
これら4つの媒体で掲載・掲示される広告はすべて分類されます。Web上の情報に動線を繋げているものでも、掲載場所がマスメディア上であればオフライン広告と分類されます。
屋外広告など
4大マスメディアの他にも、屋外広告が該当します。屋外看板やフリーペーパー、車内ポスターなどです。
また、ポスティングやDMもオフライン広告に該当します。これらは全て紙媒体での展開です。紙媒体での展開は当たり前ですがWebを介さないのでオフラインです。
デジタルサイネージは一見オンのように見えますが、直接Webにアクセスする広告ではないため、オフライン広告に分類されます。
オフライン広告のメリット・デメリットを見極めて使い分けよう
オフライン広告をWeb広告全盛の時代に、わざわざ種類を分けて利用するメリットはあるのでしょうか?ここでは、オフライン広告を利用する際のメリット・デメリットについて解説します。
オフライン広告を利用する場合のメリット:エリアを限定可能
オフライン広告を利用する際のメリットは、大きく分けると3つあります。
- 掲載するエリアを限定できる
- ブランドイメージの向上
- 露出量が一定以上保証される
まず、一番大きなメリットとして「掲載エリアを限定できる」という点が挙げられます。掲載エリアを限定できるということは、特定の地域にフィットした広告を作れるということです。
また、掲載するにはある程度の公共性が必要なため、自然とブランドイメージも上がります。露出量が一定以上保証される点も、オフラインの強みといえるでしょう。
オフライン広告を利用するデメリット:効果測定が難しい
では逆に、オフライン広告を利用する場合のデメリットについて挙げてみます。
- 効果測定が難しい
- 製作費以外の費用がかさむ
- 販促物の向き・不向きが激しい
最大のデメリットとしては、効果測定が難しいという点です。かかる費用に対してどれだけの効果が出ているのか、概算でしか算出することができません。Webほど厳密な効果測定ができないため、複数回掲載する必要があります。
また、製作費以外の費用がかさむというデメリットは、内製にして製作費を抑えるという対策を打つことも可能です。
効果UPに繋げる!オフライン広告とWeb広告2種類の併用例
オフライン広告だけでも効果を上げることは可能です。しかし、近年ではオフラインとオンライン・Web広告といった違う種類の媒体を合わせることで、さらに効果を発揮できることがわかっています。
ここでは、2つの広告を合わせた併用例について解説していきます。
併用例1:TVCMの最後に動画コンテンツへ誘導
まず始めに紹介する併用例は、オフライン広告であるTVCMからオンライン広告である動画コンテンツに誘導する例です。
CM+動画コンテンツの例は、TVCMを利用する企業が多く行っている併用例でもあります。それ以前では、TVCMから朝刊広告への誘導が多く利用されていました。オフライン→Webの誘導です。
オフライン→Webへの誘導は、商品の情報をより多く見せることができます。また、TVCMは長くても1分程度しかありません。
近年ではCMを作品に見立てて撮影し、より商品を印象づける手法が取られています。「続きが気になる!」と思わせて動画コンテンツに誘導する…というのも1つの手法となりつつあるようです。
併用例2:オンライン広告とマス広告の併用でCV測定
オフライン・オンラインの併用例には、CV測定(効果測定)に役立てるケースもあります。
そもそも代表的なマス広告だけでは効果測定が難しいです。しかし、同時期にWeb広告を併用することで、効果測定を補助できるのです。
TVCMなどのマス広告は、商品に関する認知度を上げる効果があります。認知度が上がり興味を持ったと同時に、Web上で同じ商品の広告や宣伝を見たらどうなるでしょうか?多くの消費者は思わずクリックしてしまうでしょう。
オフラインで走らせている広告をオンライン(Web上)でも走らせると、クリック数による効果測定も可能です。オフ・オンの併用は、効果測定の面でもかなり有効といえます。
併用例3:エリア広告でWeb広告が届きにくい地方にも
Webだけでは届きにくいエリアや年齢層に対し、オフライン広告でアプローチする手法もあります。
Web広告は地域性をもたせることが難しい広告です。また、Webを使う層にしかアプローチできません。あまりWebを深く使わない層やSNSユーザー以外にはアプローチしにくくなります。
しかしオフラインも併用すると、地域性をもたせ、Webではアプローチできない層にもアプローチ可能です。
ここで併用すると有効なのは、新聞広告・ポスティング・バス内広告などです。これらの広告を併用すれば、Webではアプローチできない層にもアプローチできます。
参考:BRANDISM「デジタル広告を併用し、マス広告の効果を引き出す方法」
まとめ:オフライン広告運用はメリット・デメリットを把握して行おう
オフライン広告は、Web・インターネットで掲載されるオンライン広告とは違った種類のメリット・デメリットがあります。しかし、メリットを把握して運用すれば、より良い効果を上げることが可能です。
また、デメリットはWebを併用することでも乗り越えられます。Webのみのデメリットも、オフラインとの併用で乗り越えられます。
これからはますますWeb広告が有用となっていくでしょう。しかし、オフライン広告を利用するメリットが消えることはありません。2つの広告を併用すれば、より商品の知名度を広げられるはずです。
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