富裕層が興味のあることは？考え方や人生観を知って販促に活かそう！

日本の富裕層人口は、2013年以降増加していて、2019年には過去最高の132.7万世帯に達しています。富裕層は、購買意欲が高いので、自社の商品・サービスをアピールするなら最も的確なターゲットです。

しかし、富裕層に行動してもらうためには、富裕層の生活スタイルやニーズについて理解する必要があります。

今回は、富裕層マーケティングに重要な要素である、富裕層が興味のあることや、どのようなことにお金を使っているのかについてご紹介します。

富裕層が興味のあることを知る前に｜考え方や生活スタイルを理解

富裕層に対して効果的なマーケティングをするには、根本的な富裕層の考え方や人生観を知っておく必要があります。富裕とされる層の種類についても説明します。

「富裕」とされる層の基本的な種類

「富裕」とされる層は、世帯として保有している金融資産の合計額から負債を引いた純金融資産が1億円以上の人を指しています。

野村総合研究所によると、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の世帯を「富裕層」、5億円以上の世帯を「超富裕層」と定義されています。

一般的には富裕層のうち、勤労収入額が高い人を「フローリッチ」、保有資産額が高い人を「ストックリッチ」と呼ばれています。

コスパ重視｜考え方

富裕層は、「投資」という視点で人生観から生活スタイルまであらゆる物事を判断しています。

一般の人は投資と聞くと株や不動産など資産運用の手段を思い浮かべますが、富裕層はすべての消費行動を投資と捉え、対価に見合う、もしくはそれを上回る利益が得られるかどうかで判断していてコスパを重視しています。

富裕層は、興味のあることがたとえ億単位の商品に対するものであっても価値を認めたら即決で購入しますが、逆に100円の商品でもムダと考えるなら一文も出すことはありません。

健康な体づくりに積極的｜生活スタイル

富裕層は健康意識が高く、ほとんどの人は「自分は100歳まで生きる」と考えています。一般の人なら「長生きしたいから健康でいなければ」という目的ですが、富裕層は健康のメリットを把握し、自分が楽しく生きるために健康維持を重視してるのです。

富裕層は仕事を好きな人が多く、資産を増やすためにも働き続けたいと考える人が多いですが、仕事のパフォーマンスを落とさず働き続けるには健康であることが大切です。

健康維持を投資と考えている人も多く、健康に関する富裕層の興味のあることは、病気が悪化してしまう前に早期発見して治療開始すれば医療費の節約になることや、健康維持のためのスポーツジム通いなどです。

参考：野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」

富裕層にとって興味のあることとは｜富裕層の4つの消費行動

富裕層は興味のあるものに対しては、惜しみなく投資します。旅行や見た目改善など、富裕層の4つの消費行動について見ていきましょう。

旅行など人生を豊かにする趣味

富裕層は旅行も興味のあることの一つです。今でも50代以上のセミリタイヤ世代に海外旅行が人気ですが、富裕層は自分たちだけのオーダーメイドな旅行に魅力を感じます。

富裕層の多くは、日本の生活において「目立つことに対する息苦しさ」を感じています。その点、海外旅行中なら人目を気にせずのんびり過ごせるため旅行に関心があります。

最近のトレンドとして「本物の体験」を求める人が多いですが、富裕層は行ったことのない国で新しい体験を求める傾向が強くなっているので、これまで人気だったイタリアやフランスなどの国から、クロアチアやキューバなどの国の人気が上昇しています。

見た目が重要｜外見を整える方法

「外見を整える方法」も富裕層が興味のあることです。「人は見た目では判断できない」と世間ではよく言われますが、現実の社会では、見た目でその人の内面まで判断されてしまいます。

アメリカの心理学者が提唱した「メラビアンの法則」によると、初対面の人を判断する理由は、話の内容は7%、口調や話す速度は38%、見た目や表情が55%で、多くの人が「見た目」で人を判断していることがわかります。

富裕層はこのことをよく理解していて、相手に「目の前の人間の話を聞く必要がある」と思わせるためには、話の内容よりも見た目を整えることが投資効率が良いと考えています。

健康維持には出費を惜しまない

富裕層が興味のあることの一つに「健康維持に関すること」があるとお伝えしましたが、富裕層の多くは、ビジネスで最大のパフォーマンスを発揮するために、毎日の健康維持に出費を惜しみません。

経済産業省の調査によると、「健康維持、増進のための商品・サービスに一か月で追加的に支払っても良い金額の平均」は、年収800万円以上の人で最も多く、年収が下がるほど金額も下がる傾向にあります。

少しでも時間を節約

経営者の場合、自分でなければできない仕事に集中するために秘書を雇いますが、少しでも時間を節約することも富裕層にとって興味のあることです。

例えば、通勤時間を短縮するために、オフィスに近い場所に引っ越したり、日中のパフォーマンスを最大化するために寝具を質の良いものに変えたりなど、時間短縮の手段にお金をかけて、自分の時間価値を高めています。

参考：医療法人社団平成医会「メラビアンの法則とコミュニケーション」

富裕層マーケティングのコツ｜活字に強い！富裕層の性質を紹介

富裕層は、外出自粛や営業自粛などの影響で個人資産の先行きが不透明になってきたことにより、以前より情報収集に対して慎重になってきています。そんな時代にも有効な富裕層マーケティングを紹介します。

富裕層は活字でアピール

20代〜30代のビジネスマンの1ヶ月の読書量の平均は0.26冊ですが、年収1,000万円以上の人は40%以上が1ヶ月に10冊以上の本を読んでいます。

このことから、富裕層は活字慣れしている人が多いと考えられるため、マーケティングの際にも活字を活用することがおすすめですよ。

特にWEBコンテンツは情報接触時間が短いので、保存性の高い紙媒体を利用したポスティングなどの手法で、富裕層が興味のあることを繰り返し情報発信していくと反響につながりやすいでしょう。

おすすめは「クローズドなコンテンツ」

富裕層は、企業などからさまざまなアピールを受けるので警戒心が強く、会員制クラブなどクローズドな環境を好みます。

このことから、富裕層へのアプローチは難しいと考える人は多いでしょう。そういった場合は、「クローズドなコンテンツ」を用意するのがおすすめです。

クローズドな環境で富裕層の警戒心を解き、会員制マガジンやダイレクトメールなどを活用して富裕層が興味のあることを発信していきましょう。

まとめ

富裕層の種類や興味のあることについてご紹介しました。富裕層には、「ストックリッチ」「フローリッチ」など種類があります。

自社の商品・サービスをアピールするのに一番適しているのはどの層なのかを明確にして、富裕層の行動を理解し、マーケティングに活かすことができれば成功確度も上がるでしょう。

弊社は、富裕層へのアプローチを得意としたターゲティングDMサービスを取扱っております。富裕層ターゲットの調査・分析でお困りのさいは、お気軽にお問い合わせくださいね！