反響率の高いチラシとは?大切なのはデザインじゃない!大切なことは顧客の心理を活用
エリアマーケティングに使える販促物は何もDM(ダイレクトメール)だけではありません。
チラシも実は反響率の高い販促物です。
本記事では、チラシの反響率を上げるコツと、納得できる効果の上げ方などをまとめています。「DMじゃなくてチラシを使いたい!」というご担当者さまへお伝えします。
目次
反響率の高いチラシとは?あらゆる情報が顧客目線であること
「反響率の高いチラシ」とは、あらゆる情報が「顧客目線」であることが条件に該当します。本来、チラシとは企業側が顧客に送る手紙のようなものですが、最近のチラシやDM、SNSなど何を書けばよいのか、どんな発信をしたら良いのかわからないという企業も少なくありません。
では、どんな面で顧客目線に当てはまるのかを今回は「地域制」「認知度」の2つをピックアップして解説します。
1|地域性は顧客目線で利用しやすさをアピールすること
顧客にとって、選択肢のひとつである地域性は、DMやチラシがポストに入っていたとしても「家から何かと遠いような印象を受ける」ことが該当した場合には、取っておいてもらえなくなりますが、顧客目線に書き換えた場合に、反応してもらえる確率が高くなるのです。
通販ショッピングなどであれば、QRコードを用いてお手持ちのスマホからサイトへのアクセスが反応のひとつとなりますが、店舗に来やすい見込み顧客であれば、店舗の近くに目印となるような公共施設などからのアクセスを書き込んで下さい。
例えば駅から徒歩数分というよりも、より店舗に近いところの施設からのアクセスを書き込むことで「こんな近くにあったのか」というような情報を与えられます。こうすることによって、反応するきっかけを作り出すことができるのです。
2|認知度をアップさせる情報を事前にチラシへ書き込んでおくこと
顧客に反応をしてもらうために、店舗の存在を明確に知らせておくことが必要です。
どんなに良いサービスを扱っていても、いまいち認知度が低ければ「利用する」という行動になかなか結びつかなかったことはありませんか?
例えば、日本語向けの説明書がない機種をすすめられた場合、どんなに機能が良くてもチャレンジしてみようという気持ちになるでしょうか。
チラシも同じなのです。どんなに良いサービスや製品を扱っていても、その店舗や企業への認知が低いと、集客そのものの失敗につながるのです。
集客がイマイチ芳しくないのであれば、まずはチラシを出す目的として「顧客に企業(サービス)の存在」を認知してもらいましょう。
他にも、限定やオファーなども顧客にとって「反応をしたい」と思ってもらえるきっかけにもつながります。効果の出るチラシ、反響率の高いチラシを作るためにどんな働きかけが自社に必要かを、掲載したいことなどを書き出して、まとめてみましょう。
反響率を実感しよう!チラシの効果を検証するための準備
ただ「反響率のあるチラシ」と満足していては、どんな効果があるのかわかりません。
チラシだけでなくダイレクトマーケティングを行うなら、反響率を知るために効果を検証する必要があるのです。
効果を検証することによって、顧客の反応を理解でき、チラシが顧客にとってどんな役割を与えたのかを確認することができます。また、次回にチラシを作る際の参考資料にもなるので、効果検証をしない理由はないとも言えるでしょう。
ポイント1|最終的なゴールを最初に決めよう
効果の検証を始めるなら最初から集計するのではなく、まず戦略の段階、つまりは「ダイレクトマーケティングを取り入れることを検討する段階」で、簡単に最終的な目標を立てておく必要があります。
例えば、「会員登録を〇%してもらう」というような場合ですが、会員登録をしてもらうために、必要となる行動は
- 顧客に知ってもらう(認知)
- 顧客に動いてもらう(反応)
- 顧客の間で広めてもらう(反響)
など、さまざまな行動があげられますね。
私たち企業側が行うことは、これらの行動を作るための「きっかけ作り」が必要なのです。そのきっかけ作りを行うために始めることがマーケティングです。
顧客に知ってもらう(認知)→ ダイレクトマーケティングでDMやチラシを取り入れる
顧客に動いてもらう(反応)→ 店舗、WEBなど、顧客が行動しやすい環境を作る
例であげた顧客にしてもらう行動は、以上の2つの方法だと、分かりやすく動いてもらえる可能性があります。反応ではオファーチラシや、DMなどを活用して、顧客が行動しやすいような工夫をする必要があると考えましょう。
これらの工夫によって、顧客の間で広まり、反響が高まると考えられるため、最終目標の達成につながる可能性があります。これからの見通しを立てていくために、必要な段階なのです。
ポイント2|仮説を立てて検証方法を決めよう
最終目標が立てられたら、次のステップです。仮説を立てて、検証方法を決めましょう。チラシでも、デジタルマーケティングと同じような、検証ができるのです。
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バリアブル印刷でAタイプとBタイプに分けて効果の検証
→配布する地域や、時期によってチラシのデザインを分ける方法も良いのですが、同時期に、エリアごとに印刷する内容を分ける検証方法は、反響の良し悪しだけでなく、顧客(ターゲット)の行動を検証できる方法なので、おすすめです。
仮説を立てた上で、どんな行動に出るのかを検証してみましょう。
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配布時期と配布エリアを分けて効果の検証
→配布時期と配布エリアを分ける効果検証は、チラシを配布する上では定番といえますが、これもまた「反響の違い」を知る上では効果的な検証方法です。
どの時期に、どのエリアが最も良い反響を起こすのかを仮説を立てて、検証してみて下さい。きっと意外な結果が返ってきますよ。
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チラシの費用対効果を測定
→費用対効果の検証測定は、チラシを配布する前の実質の売り上げと、チラシ配布にかかる費用に見合う効果があったのかどうかという点を比較する上で大切となる効果検証方法です。
チラシを取り入れるには何か最終的な目標を達成するためではあるのですが、その達成のために「本当に今回新たにチラシを導入する必要があったのか」などの検証をするのが、費用対効果の測定です。
費用に対して、適切な宣伝が出来ているかどうかを知りたいときは、この検証方法を実行してみると良いでしょう。
など、チラシでの検証方法にもさまざまなタイプがありますが、中でも以上の3タイプがおすすめの検証方法です。
知りたい結果によって、検証方法を変えることも効果測定をする上で、大切な工程ですから、さまざまな方法を模索してみて下さい。きっと自社に合う検証方法が見つかりますよ。
ポイント3|効果検証を行おう
効果測定の最終項目です。決めた検証方法を用いて効果検証を行いましょう。
検証を行う際の計算方法は次の通りです。
配布タイミングや、配布数などによって条件が異なることも多いため、実際に集客数を記録しつつ、件数を追っていくことは正確な集客効果の測定とは言えませんし、出来てはいてもどこかで漏れが発生していることも考えられます。
だからこそ、「反応率=チラシ反応数÷配布数×100」を効果測定時に活用するのです。
また、条件の異なるデータを比較する場合は「率や%」で見る習慣をつけるようにしましょう。
反響率が高いチラシを作るなら必見!レスポンスチラシの作り方
反響率の高いチラシを作るなら、「レスポンスをしてもらう」チラシを作りましょう。そのためには顧客がレスポンスしやすい内容ではないとなりません。
どんな内容であれば、レスポンスしやすいのかをひとつずつ確認していきます。
なんのチラシかを1秒で理解してもらう
ダイレクトマーケティングは簡単に処分されてしまうからこそ、まず最初に「どんな内容のチラシであって、顧客に必要だ」と理解をしてもらう必要があります。
また、チラシを手に取ったときに、1秒から2.5秒でその判断をされるため、瞬時に「必要」と思われることが重要なのです。
例えば・・
子ども用の英語塾であれば、外国人の先生と日本人の子どもたちの授業風景やアルファベットの配置
ペットショップであれば、ペット(動物)と、飼い主が一緒に写っているような風景画像の配置
など、文字だけでなく絵で脳に情報を伝えるようにしましょう。どんな人にも感覚的に、「これは必要」と最初の判別で処分されなくなるのです。
アピールポイントは3つ
顧客はアピールポイントが多いと、いわゆるおなかいっぱいになります。また、ここまでサービスが多いことに関して、少し疑念を抱き、「適度」のサービスを提供しているところに行ってしまうことを知っていますか?アピールは多すぎても良くないということです。
店名よりもアピールポイントを全面にアピール、最大3つ、他社との差につながるポイントを書き出してみましょう。
顧客が、「利用したい」と思えるようなサービスであることが書き出すアピールポイントの共通点です。
キャッチコピーは顧客が主役
キャッチコピーはどんな内容で書いていますか?最も目立つ位置に配置するからこそ、企業の実績などをキャッチコピーにしていませんか?
「企業や店舗側が言いたいことを言えば良い」ということは、間違いなのです。企業の実績や、企業の情報をキャッチコピーにしても、顧客に響かない可能性があり、チラシの反響率を下げることになりかねません。心当たりがある場合は、今一度、見直してみましょう。
既述にもあるように、キャッチコピーは、最も目立つ位置にあるからこそ、内容によってはチラシの反響率に大きくかかわってきます。
企業や店舗が伝えたいことを伝えるのではなく、「顧客を主役にしたメリット」をキャッチコピーにしてみましょう。
学習塾の場合:「所属講師は皆有名大学卒業!」→「自分に合う学習方法を知っていますか?」
ペットショップの場合:「大手ショッピングモールの隣に併設!便利です!」→「買い物は家族であるペットも一緒にしませんか?」
など、企業目線ではなく「顧客目線」のキャッチコピーを心がけることが大切です。
オファーや実際の声、数値なども取り入れてみよう
チラシを作る際にぜひ取り入れてみて欲しいのが、オファーや実際の声、数値です。
これらは特に反響率を上げる際に、大きく効果をもたらす素材のひとつで、特に実際の声や数値は「企業に対する信頼情報」となり得ます。
数値に該当するのは次の通りです。
- 創業年数
- 顧客体験を連想させる月数
- 具体的な使用期間の日数
- 時間(分や秒)、秒で表現できるものは「速い」という印象を与えます
- 利用人数など
- 満足度 90%など、アンケートのデータを活用できます
- 売れ行き 実際に売れている商品を全面に押し出してみましょう
- リピート度
など、あらゆるところで、データや実際の声を取り入れることができますよね。
顧客に反応をしてほしい場合は、クーポンや、引換券などを用いて企業独自のオファーを考えてみましょう。
オファーは「特典」という考えではなく、顧客が反応をすることによって得られる体験というところから考えていくと、きっと企業に合うオファーを生み出すことにつながりますよ。
まとめ|反響率の高い広告媒体を作るなら心理学も取り入れよう
反響率を上げるチラシとして、検索をするとデザインや文言、オファーなどさまざまな「手法」がまとめられていますが、それでもイマイチ効果が出ないこともありますよね。
そういったときは、今回あげたような「顧客の心理」を取り入れてみましょう。
まずは、今まで作成してきた販促物を見直してみて下さい。きっと今までは気づかなかった、顧客にとって重要な情報が抜けていることを発見できますよ。
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