チラシの最も効果的な目的は「きっかけ」?反響率が上がるチラシの方向性とは
DMやポスティングでは主な配布物として用いられるチラシ。しかし、チラシはしっかりと「目的」を意識して制作しなければ効果が出ません。意識して制作しなければ、誰にも刺さらないチラシとなってしまうからです。
では、チラシの最も効果が出る目的とはなんでしょうか?そして、どのように目的設定をし、どう制作したら良いのでしょうか?
今回はチラシの反響率を上げる目的の方向性や、それを踏まえた制作のポイントについて解説します。避けたいNG要素についても紹介するので、クリエイティブの参考にしてください。
目次
チラシを作るなら目的設定が最重要!どんな目的で作る?
まず、チラシを作る際にどのように目的を設定すると良いのでしょうか?具体的な目的設定について解説していきます。
「商品を買ってもらう」は目的にしない
そもそも目的設定とはなんでしょうか?ここで混同されがちなのが目的と目標です。わかりやすい例えでいえば、目的は「山頂」であり、目標は「山頂までのルート」。目的を山頂とすると、道のりが険しかったり長かったりするルートは避けたほうが無難です。
ここでよくあるのが「商品を買ってもらう」という目的を設定すること。しかし、この目的は少し険しいものとなります。
商品を買ってもらうという目的の達成には、認識→来店→吟味という3つの目標をクリアしなければいけません。もう少し、達成までのルートが易しい目的が適しています。
集客には認知度UPが必要=「きっかけ」が重要
では、チラシを作るにあたって達成までのルートが易しい目的とはなんでしょうか?それは「来店する」「知ってもらう」という「きっかけ作り」を目的にすることです。
そもそもチラシとは、見ることで何らかの行動を促すための販促物です。それは来店だけでなく、Webサイトに繋げたり、問い合わせをしてもらったりといった行動を促すことも含まれます。
認知度向上などのきっかけ作りを目的とすれば、チラシのクリエイティブも自ずとまとまっていきます。しっかり効果の出るチラシ作りも期待できるでしょう。
設定したチラシの目的に沿うには?おさえるべき制作の5大ポイント
チラシの目的を「きっかけ作り」に設定したら、それに合わせたクリエイティブ制作に入りましょう。ここでは、おさえるべきポイントをチラシ5大要素に分けてご紹介します。
①チラシの第一印象を左右するキャッチコピー
チラシを手にとって一番最初に目に入るのがキャッチコピーです。チラシはほとんどの人が手に取ってから0.2秒で判断するといわれています。ポスティングや新聞折り込みの場合は特に顕著なので、キャッチコピーで掴まなければいけません。
来店のきっかけ作りという目的を達成するキャッチコピーは、最も伝えたい内容を端的に表現します。
また、文字数は10文字~12文字以内に納めることを心がけましょう。なるべく短くシンプルにすることで、文字を装飾しやすく、より大きく配置できます。
②キャッチを補填できるリードコピー
キャッチコピーは文字数を少なくする関係上、それを補填するコピーが必要になります。それがリードコピーです。
リードコピーはキャッチコピーのすぐ下もしくはすぐ横に、半分くらいのフォントサイズで配置しましょう。カラーリングはキャッチコピーよりも暗い色の同系色(もしくは黒)だと読みやすくなります。
キャッチコピーからすぐリードコピーを読めるように、この2つの要素は必ずすぐ近くの位置に置くのがベストです。
③ボディコピーで推したい商品をさらに強調
ボディコピーはチラシにおいて大部分を占める要素です。比率的には、キャッチコピー2:ボディコピー1くらいが望ましいでしょう。
この部分に書く文章は、商品・店舗のメリットです。チラシを読んだ人が「行きたい」と思うような文章を考えましょう。
ボディコピー全体が占める割合は大きいですが、文字の大きさはリードコピーよりも小さめにしましょう。全体的に文字のサイズにメリハリがつきます。
④きっかけを補強するオファー
オファーは聞き慣れない単語ですが、わかりやすく言うと「チラシの特典」です。チラシ持参特典やセール告知などを記載する部分になります。
まず重要なのが、どんな内容のオファーなのかをわかりやすく記載することです。割引であれば具体的な割引率や金額、何らかの特典なら条件をわかりやすく記載します。
ここにはメインになる商品以外にも、特典になる景品や割引される商品の写真やイラストをつけるとよりイメージが湧きやすくなります。
⑤場所や目的がわかりやすい連絡先
最後に欠かせないのが連絡先です。連絡先はコンパクトにまとめましょう。店舗であれば店舗名・住所・電話番号・地図は必要不可欠となります。
その他にも載せたい問い合わせ先としてHPやメールアドレスもあります。こういったWebへの誘導は、アドレスではなくQRコードを載せるようにしましょう。
QRコードはURLがわかっていれば自動生成が簡単にできます。生成したQRコードをチラシに掲載するだけなので制作も簡単ですし、ほとんどスペースも取りません。ぜひ実践してみてください。
参考:URL(ホームページアドレス)のQRコード作成【無料】
チラシの目的を「きっかけ」にするならNG要素に気をつけよう!
チラシの目的をより補強するクリエイティブができても、NG要素が入っているとマイナスになってしまいがちです。ここでは、きっかけ作りのチラシにはあまり入れないほうが良い要素について解説します。
NG要素その1…「価格」「期限」を打ち出しすぎる
スーパーや小売店は例外ですが、その他の業種のチラシでは価格や期限を前面に押し出すと警戒される傾向にあります。
これは価格など具体的な数字が大きすぎると「買ってくれ!」という気持ちが前面に出ているように見えてしまうという心理効果によるものです。
本意を押し付け過ぎると、人は警戒してしまいます。認知度が低いうちはなるべく警戒されないようにしたいので、価格や期間は書いてもボディコピーとリードコピーの中間くらいの大きさがベストでしょう。
NG要素その2…有名な競合とカブらせる
どんな業種であっても競合がいるものです。競合がすでにある場合、同じ点を打ち出してしまうと後出しのほうが圧倒的不利になります。
まずは競合をリサーチし、「何を打ち出しているのか」を探りましょう。その競合のどの部分が地域に人気なのか、そこになくて自店舗にあるものとは?というリサーチです。
その後、改めてクリエイティブを見直し、競合とはアプローチを変えてチラシを制作してみましょう。自店舗をより新鮮に見せる効果が期待できます。
まとめ
チラシ作りにおいて目的設定は重要です。大事なのは目的を「きっかけ」とすること。あくまでチラシは来店や認知のきっかけであり、購入はその次と考えることです。
- キャッチコピー…一番大きく、10文字~12文字以内
- リードコピー…キャッチコピーを補強、すぐ近くに
- ボディコピー…推したい商品や魅力を説明する
- オファー…何が特典なのかをわかりやすく
- 連絡先…コンパクトにまとめ、URLはQRコードに
目的を設定したらこれらの要素を取り入れましょう。チラシの効果が底上げできます。ぜひ意識してチラシを制作してみてください。
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