整骨院の集客に必要なのはリピート客の増産！「常連さん」を作る集客術6選

整骨院は今や繁華街を歩くとすぐに見つかるほど多くの院が開業しています。そのため競合も多く、常にお客さんの取り合いになるという状況です。

そんな中で自分の整骨院の集客をうまくやっていくにはどうしたら良いのでしょうか？それは「常連さん」＝リピート客を増やすことにあります。

この記事では、整骨院を続けるために必要な「常連さん」を増やす集客術を6つのポイントに分けてご紹介します。必ずやっておきたい宣伝方法や広告規制についても解説するので、集客に困っている整骨院は参考になる記事となっています。

整骨院の集客がうまくいかないのは「常連さん」ができないから

まずは整骨院の集客に重要な「常連さん」とはなんなのか、そのメリットと作り方についてご紹介します。

常連さん＝リピート客は整骨院にとって必要不可欠

常連さんとリピート客は、整骨院にとって大事な役割となります。整骨院は新規客よりも常連さん・リピート客のほうが、売上において大きな割合を占めるようになるためです。

整骨院における常連さんの定義とは「その整骨院がないと困る方」です。自分の整骨院以外では治療が難しかったり、融通が利かなかったり。そういった悩みを解決できているのが常連さんです。

また、リピート客も同じ意味で使われることが多いです。この場合は「一定の頻度で通ってくれる方」ですが、「この整骨院じゃないとだめだ」と考えている方も多いため、常連客と言ってもよいでしょう。

常連さんがいるメリットは？

常連さん・リピート客がある程度いるとどんなメリットがあるのでしょうか？

• 一定の間隔で通い続けてくれるため売上が安定しやすい
• 口コミなどで評判を広げてくれる
• 整骨院をにぎやかな雰囲気にしてくれる

新規のお客さんが増えると、たしかに売上も増えます。しかしその方が通い続けてくれなければ、また新しく集客をしなければいけません。

そう考えると、常連さんが増えるようにしたほうが効率が良いはずです。口コミが増えれば集客にプラスの効果もあります。だからこそ常連さんを増やす集客が必要不可欠になるのです。

なぜ常連さんは通い続けるのか

今度は常連さん側の心理を紐解いてみましょう。常連さんはなぜ整骨院に通い続けてくれるのでしょうか？

• 通いやすい料金・距離だから
• 身体の悩みをしっかり聞いてくれるから
• 予約がしやすいから
• 接客態度が良くて気持ちよく施術を受けられるから

通い続けてくれるほとんどの理由が接客面や利便性です。常連さん・リピート客の増える整骨院には「通いやすさ」「親しみやすさ」が必要ということになるでしょう。

【常連さんができる整骨院の集客術】宣伝戦略をしっかり立てる

ここからは常連さんができやすい整骨院の集客術について解説していきます。まずは宣伝を始める前に、戦略をしっかり立てるところから始めましょう。

①どんな常連さんに来てほしいか＝ターゲット策定

まずはどんな常連さんに来てほしいのかを想定します。このフェーズはマーケティングにおいて「ターゲット策定」と呼ばれています。

常連さん・リピート客＝ターゲットと見立て、どんな悩みを抱えた方に来てほしいのか・来てもらえるのかを考えましょう。ここで大事なのは、年齢層も一緒に想定することです。

自分の整骨院は、どんな悩みを解消するのが得意でしょうか？腰痛改善や肩こりなど、どんな悩みを抱えてる方に施術をしたいのか、この段階で絞り込んでおきましょう。

②常連さんの初診きっかけ作り

宣伝は初診のきっかけ作りです。想定するターゲットが目に留めやすい宣伝手法を考えましょう。

例えば、腰痛改善や歩行改善に悩むのはほとんどが高齢者の方です。高齢者の方で整骨院を探している方は、あまりWebを利用しません。チラシや情報誌などのアナログマーケティングのほうが目に留まりやすいです。

逆に、青年層や働き盛りの層はWebから積極的に整骨院を探します。そのため、HPを作るだけでなくSEO・MEO対策を行い、少しでも検索でヒットしやすくする工夫が必要です。

③競合する整骨院と被っている箇所はないか確認

宣伝戦略を立てる過程でもう一つ重要なのが「競合との被り」です。整骨院は年々増えており、大阪府では10%超が整骨院です。そのため、地域には必ず競合となる整骨院があるでしょう。

その整骨院と自分の整骨院が被っている部分はないでしょうか？もし押し出している施術方針が同じなら、違う部分で差別化を図るべきです。

そのためにはまず、敵情視察も兼ねて来院してみてください。予約のしやすさ・内装・雰囲気・診察や問診の内容などを確認し、「なぜその整骨院に通いたくなるのか」を考えてみると、自ずと常連さんを獲得する近道となるでしょう。

【常連さんができる整骨院の集客術】きっかけになりやすい宣伝法

ここでは、整骨院の集客に必要な宣伝方法について、具体的に解説します。

④SNSとGoogleビジネスプロフィールを使った宣伝

今やWebを使った集客は必要不可欠です。中でも整骨院は親しみやすさや地域密着性が重要なため、SNSとGoogleビジネスプロフィールを利用した宣伝は必須といえます。

SNS発信は親しみやすさや信頼感を獲得するのに良い宣伝方法です。健康や運動に関するアドバイス、店舗の情報を発信するのに良いツールとなるでしょう。フォロワーとの距離感もちょうど良く、親しみやすさを持ってくれるお客さんも増えるはずです。

Googleビジネスプロフィールは検索性の改善に繋がります。登録すると、ユーザーが「地域（東京都新宿区など）整骨院」と検索した際に検索結果として出てくるようになります。

口コミ投稿もできるので、評判が上がれば自然とお客さんも集まりやすくなるでしょう。無料で始められるため、手軽に解説できます。HP運営に踏み出せない場合には特におすすめです。

⑤ポスティングを使った宣伝

アナログな手法ではありますが、ポスティングはまだまだ有効な集客方法です。高齢者層は未だWebに馴染みのない方が多く、情報収集をアナログに頼る傾向にあります。

配布する範囲は商圏となる半径3km～5km範囲が妥当です。その中でも古めの戸建てが多い地域はターゲットとなる高齢者が多く居住しているため、刺さりやすくなるでしょう。

一回で効果が出なくとも、範囲や配布時期を変えることで改善することがあります。定期的に数回に分けて配布し、効果が出やすい地域を特定しましょう。

⑥広告規制を知っておく

最後に知っておきたいのが、整骨院等の広告規制についてです。

整骨院等の治療院は、柔道整復師法において広告の制限が義務付けられています。要約すると以下のようになります。

• 柔道整復師である旨と氏名・治療院の名称と電話番号と住所・施術日と施術時間などの記載必須
• 施術料金・流れ・無料体験などの記載はNG

これらの制限を逸脱した広告を作ると、行政指導が入る可能性があります。広告規制についてはよく読んでから広告物を作成するようにしてください。

参考：全国柔整鍼灸協同組合「接骨院等の広告規制」

まとめ

整骨院の集客は、常連さんやリピート客を増やすための戦略が必要です。常に「常連さんが通い続けたくなる整骨院とはなにか？」を考えて運営するようにしてください。

また、集客手段として使う広告の内容は「親しみやすさ」「信頼感」を重視した内容にしましょう。なるべく初診の来院ハードルを下げることが必要不可欠です。

今回ご紹介した集客方法で初診の方が増えたら「通い続けたくなる整骨院」を目指してください。自ずと常連さんが増えていき、いずれ安定した経営ができるようになるでしょう。