ポスティング基礎知識
医療広告ガイドラインでは、医療広告を「誘引性」と「特定性」の2つの観点から定義しています。集客用チラシは、患者の受診を促す意図があり、また医療機関名も明示するため、まさにこの定義に当てはまります。つまり、チラシの内容は必ずガイドラインに沿ったものでなければならないのです。
では、具体的にどんな点に気をつければいいのでしょうか。まず、虚偽や誇大な表現は厳禁です。「絶対に治る」「他院よりも優れている」といった断定的な言葉は、たとえ事実であっても使えません。また、治療の効果や体験談をそのまま掲載することも、リスクが高い行為と言えます。
ビフォーアフターの写真掲載にも、十分な配慮が必要です。術後の経過が不明瞭だったり、照明の当て方で印象を変えていたりすると、ガイドライン違反とみなされる可能性があります。写真を使う場合は、誤解を招かないよう、客観的な情報を添えることが大切です。
こうした規制は、患者の不利益を防ぐために設けられているもの。だからこそ、チラシ作りには細心の注意を払わなければなりません。たとえ集客のためとはいえ、法の趣旨を理解し、ルールを守ることが何より重要なのです。
しかし、医療広告ガイドラインはあくまで一例。これ以外にも、景品表示法や薬機法など、様々な法令が広告に関わってきます。しかも、これらの規制は定期的に改定されるため、常に最新の情報を追うことが欠かせません。
専門知識が求められる医療広告規制。もし少しでも不安があるなら、プロの力を借りることをおすすめします。医療広告に精通した専門業者なら、最新のガイドラインに準拠しつつ、効果的なチラシを制作してくれるはずです。
病院・クリニックの信頼を守るためにも、チラシ作成では「コンプライアンス・ファースト」の姿勢を貫くこと。それが、安全で確実な集客への第一歩となるのです。規制の壁に阻まれることなく、チラシの力を存分に活用できる。そんな賢明な広告活動を目指していきましょう。