ポスティング基礎知識
まず、チラシの配布枚数と、それによって得られた申込者数を比較することが基本です。チラシ配布の投資対効果を知るためには、配布枚数に対する申込率を算出することが重要。例えば、50000枚配布して20名の申込みがあった場合、申込率は0.04%となります。このように実際の施策ごとの数値を基準に、配布場所や配布方法を変えながら、より高い申込率を目指していくのです。
次に、チラシのデザインごとの効果を測定するのも有効な手段です。色や写真、キャッチコピーなど、デザインの要素を変えた複数パターンのチラシを用意し、それぞれの申込率を比べてみましょう。例えば、青をベースにしたチラシと、赤をベースにしたチラシで、反応率に違いがあれば、より集客効果の高い色が明らかになります。こうしたA/Bテストを繰り返すことで、最も効果的なチラシのデザインを導き出せるのです。
さらに、申込者へのアンケートを実施することも大切です。チラシのどの部分に惹かれてセミナーに申し込んだのか、直接聞いてみる価値は大いにあります。「キャッチコピーが心に刺さった」「講師の写真が印象的だった」など、参加者の生の声は、チラシ作りの参考になること間違いなし。アンケート結果を分析することで、効果の高い訴求ポイントが見えてくるはずです。
加えて、チラシ自体にQRコードや特別URLを印刷するのもおすすめです。スマートフォンで簡単にアクセスできるQRコードを付けることで、チラシからウェブサイトへの誘導がスムーズになります。サイトのアクセス解析を行えば、どのチラシ経由の流入が多いのかを知ることができるのです。URLごとに申込みの追跡も可能になるので、施策の詳細な効果測定に役立ちます。
チラシ集客の効果を測る手法は、他にも様々あります。大切なのは、データに基づいて施策の改善を図ること。申込率やアンケート結果、ウェブ解析データなど、あらゆる数値を集計・分析しながら、より高い効果を目指して試行錯誤を重ねる。そうした地道な取り組みの積み重ねが、セミナー集客の成功につながっていくのです。
効果測定を怠れば、チラシ施策は「コストをかけただけ」で終わってしまいます。その一方で、効果検証を徹底すれば、1枚のチラシが集客の強力な武器になる。あなたはどちらを選びますか。データを味方につけ、結果を出すチラシ作りに挑んでみてください。セミナー集客の新たな可能性が、そこに見えてくるはずです。