DM基礎知識
DMの効果測定で最も基本的な指標は、反応率です。DMを送付した人数に対して、問い合わせや申し込みがあった人数の割合を算出します。反応率を把握することで、DMの訴求力や、ターゲティングの精度を評価することができます。反応率を高めるためには、魅力的な内容づくりや、適切なターゲット選定が欠かせません。
反応率を測定するためには、DMに特典コードや専用の申し込みフォームを設けるなど、反応を把握する仕組みが必要です。例えば、「このDMを見てお申し込みの方は、特典コード『DMCP101』を入力してください」といった具合に、DMを見た人だけが使えるコードを付与し、申し込み時に入力してもらうことで、DMからの反応を特定することができます。
また、DMからのWebサイト誘導を行う場合は、専用のランディングページを用意し、アクセス解析ツールを使ってページビュー数や滞在時間などを計測することも効果的です。DMに記載したQRコードやURLから、どれだけのアクセスがあったかを把握することで、DMの反応率を測ることができます。
DMの効果測定では、売上への貢献度も重要な指標です。DMを見て商品を購入してもらった金額を集計し、DMの制作や送付にかかったコストと比較することで、投資対効果(ROI)を算出することができます。売上への貢献度を高めるためには、DMの内容と商品やサービスの魅力を適切にマッチングさせることが大切です。
売上への貢献度を測定するためには、DMに専用の注文コードを付けるなどの工夫が必要です。注文時にそのコードを入力してもらうことで、DMからの売上を特定することができます。また、DMの送付時期と売上の推移を照らし合わせることでも、DMの効果を推測することができるでしょう。
さらに、DMの効果測定では、長期的な視点も欠かせません。DMをきっかけに問い合わせや購入があったお客様との関係性を、どのように継続・発展させていくかが重要です。DMから得た顧客リストを活用し、フォローアップのDMを送ったり、メールマガジンに登録してもらったりするなど、継続的なコミュニケーションを図ることが求められます。
加えて、DMの効果測定で得られたデータを分析し、次回のDM施策に活かしていくことが大切です。反応率や売上への貢献度が高かったDMの特徴を分析し、改善点を洗い出すことで、PDCAサイクルを回していくことができます。試行錯誤を重ねながら、自社に最適なDMの施策を確立していくことが重要です。
ダイレクトメールの効果測定には、反応率や売上への貢献度、長期的な顧客との関係性など、様々な観点からのアプローチが求められます。特典コードや専用の申し込みフォーム、ランディングページの用意など、効果測定のための仕組みづくりも欠かせません。DMの効果を定量的に把握し、データに基づいて施策を改善していくことが、DMをマーケティングの強力なツールとして活用するためのカギとなるのです。