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チラシからはじまる物語「第10話」今、再びの

チラシからはじまる物語「第10話」今、再びの

「チラシからはじまる物語」15篇のストーリー

どこにでもありがちな家族の話、ありえない話。

ほろりと泣ける恋物語から、近未来の話まで、珠玉のストーリーをお届けします。

どの物語もチラシが重要な役割をはてしています。さて、そのチラシが人生にどんな影響を与えるのでしょうか。

あなたのお気に入りの作品に出会えるといいですね。

 

「第10話」今、再びの

生まれ育った街を離れて、早いもので5年の月日が流れた。地元の大学を出て地元の会社に就職したものの、その会社で違う土地への転勤を命じられ、まったく知らない街へと引っ越すことになってしまった。

もちろん、最初は不安だった。「結婚はしていないから、身軽でいいじゃない」なんて事務の女の子が無責任に言うけれど、結婚もしていないのに転勤するのは、これまでの人間関係を一からやり直さないといけない上に、より一層、縁遠くなりそうでイヤだった。

そう。俺は早く結婚したい。地元には、付き合っている彼女がいた。それなのに、転勤の話をしたとたん、「別れる」と突き放されてしまった。遠距離恋愛をすると浮気され放題になるって聞いたし、それよりもなによりも地元を離れたくない、そんな理由だった。

その子と結婚することまで考えていたのに、かなりショックだった。もう、彼女はできないかもしれない。そんな不安が頭をよぎる。だって、転勤先にいるのは、年配の女性ばかり。しかも、みな結婚している。男性社員だって、定年間際の人ばかりだ。

上司に言わせれば、

 「ここに来る人はね、みんな結婚するとこさせられるの」

とのこと。どうやら、会社がフライングして、俺が結婚したものとしてみなしたらしい。

田舎町

ここはなんにもない、田舎町。カラオケも、ネットカフェも、コンビニも、女の子がいるお店も、なんにもない。あるのは、駅前のパチンコ屋だけ。しかも、ずいぶん昔に潰れてしまっていて、店舗だけが妙に寂しく残されている。あるのは、広大な畑とそびえ立つ山だ。飲食店は数店あるが、どれもシャッターを下ろしていて、営業しているのを見たことがない。それは、商店街も同じ。若い連中は、都会に出ていってしまったためだという。

それなのに、それなのに、まだ若いと思っている俺が、こんな田舎にやってくるのは、珍しいんじゃないかと思った。結婚したらここに転勤するといっていたが、その人たちだって3年もすれば、元の会社に戻る。なのになぜ、俺は5年もここにいるのか。もしかしたら、結婚するまで戻れないんじゃないか、そんな不安が悩ましい。

バスだって、一日に3本しかない。時間もいい加減で、日が昇ったら、日が高くなったら、日が暮れたら、で終わりだ。電車の終電も早く、20時には終わってしまう。

助かるのは、農家直営の販売所がたくさんあり、野菜なら安く買えること。ただし、その代わり、自炊をしないといけない。おかげさまで、料理のレパートリーも増え、いつでもお嫁に行けるくらいになったと思う。

俺の会社は、そんなパチンコ屋の隣に鎮座している。こじんまりとした、不動産屋だ。この街の不動産屋はかなり小さいが、元会社は大きい。その元会社に就職できて、順風満帆にやってきたというのに、なにゆえに田舎に転勤させられたのか、自分でも理解できない。

転勤して、最初のうちは友達が遊びに来てくれた。でも、なんにもない田舎町。どこかへ遊びに行くこともできず、毎回、家で飲んで終わり。そのうち、足が遠のき、いつしか母親から荷物が届くくらいになってしまった。その母親ですら、「遠いから」との理由で遊びには来ない。遠いと言っても、地元から電車で4時間くらいいったところ…やっぱり遠いか。それは、それで仕方がない。

不動産には、客らしい客はやってこない。ほとんどが、時間つぶしにやってくる人ばかりだ。「今年のトマトは病気にやられて」とか、「耕運機が欲しいんだけど」とか、まったく業務には無関係の話だ。会社のおじさん連中は、それでもうれしそうに相談に乗っている。トマトの病気には、分厚い農業用の本を持ってきて説明をしているし、耕運機の相談にはどこから集めたのか、パンフレットを見せながら話し込んでいる。

毎日、お茶を飲みに来る人が後を絶たない。人気がある店といえば聞こえがいいが、肝心の不動産に関係する話でやってくる客は、ほとんどこない。

5年間の間で一度だけ、娘が戻ってくるから家を探しているという、おじさんが来たくらいだ。なんでも行き遅れの娘で、相手が見つからなくて困っているそうだ。きっととんでもない事故物件なのだろう。だが、あいにくここは結婚相談所じゃない。

この営業所、いつか潰れてしまうんじゃないかと思うと、心配でたまらない。そんな心配をよそに、社員一同、地域住民の世間話に花ばかり咲かせている。

いったい、俺はこの土地から出られる日がくるのだろうか。このままでは、せっかく覚えた不動産スキルを忘れてしまいそうだ。お客様のニーズにあった、部屋紹介。ご案内をして、契約をして…。これまで、大口の物件だって販売してきた。その実力を無視するかのように、こんな田舎に飛ばすなんて、会社のすることはよくわからない。

あ、またおばあちゃんがやってきた。どうせ、世間話をしにきただけなんだろう。ここは、不動産屋だ。おしゃべり場でもないし、カフェでもない。みんな、勘違いしている。

 「ほーれ、すごいべ」

おばあちゃんが、おもむろにカウンターへたくさんのきゅうりを乗せる。

 「おばあさんが、作られたんですか?」

とりあえず社交辞令。

 「きゅうりは作るの難しいんですよね」

事務員のおばさんが、口を挟んでくる。やることがないから、暇つぶしをしのためだろう。

 「んなことないよぉ。ちゃんと、駆除してやれば」

おばあちゃんが、顔をクシャクシャにして笑顔で答えていた。

なんだかんだで、小1時間、きゅうりの話をだけで盛り上がり、大量のきゅうりを残しおばあちゃんは帰っていった。

 「お昼にきゅうりの浅漬でもみんなで食べましょうね」

おばさんがうれしそうに給湯室へと向かう。よかったね、仕事ができて。

でも、俺には耐えられない。こんな生活。こんな仕事がしたくて、会社に入ったんじゃない。しかも、田舎の不動産に転勤があるだなんて、会社説明会で聞いてなかった。

よし今日こそ、上司に直談判してやる。

 「俺、元の会社へ戻して下さい」

きゅうりを丸かじりしながら、上司が口を開く。

 「わかった。ただし、条件がある」

その条件とは、隣の潰れてしまったパチンコ屋を貸すか、売るかすることだった。

(そんなの無理だよ)

心の中の俺が叫ぶ。でも、

 「わかりました。絶対になんとかしてみませます」

(どうしよう、あんな物件。どうにかなるわけないじゃん)

潰れてからかなりの年月が経っているのだろう。カンバンの文字は、パンコになってしまっている。ガラスは割れ、テープで補強されている。中に入ったことはないが、かなりひどいことになっているに違いない。

 「じゃ、これカギね」

そう言い残して、上司は2本目のきゅうりを食べ始めた。

 「うまいなぁ。お前も食べるか?」

俺の頭の中は、それどころじゃない。元の会社に戻るためにも、パチンコ屋をなんとかしないといけない。

 「行ってきます」

この営業所に来て初めて、ホワイトボードに行き先を書いた。

 「隣に行くんなら書くこと無いのに…」

事務のおばさんが声をかけてきた。

 「でも、仕事場を離れるわけですから」

気合を入れて、隣のパチンコ屋に入る。鍵穴が錆び付いていて、なかなか入れない。ねじこむように鍵を差し込むと、今度は扉が油切れで開かない。

 「俺の運命がかかってるんだ」

力いっぱい扉を開く。

(よし、これで。運命の扉が空いたぞ)

中には年代物のパチンコ台がずらりと並んでいる。見たことのない機種ばかりだ。そして、長い間誰も足を踏み入れなかったのか、ホコリが積もっている。

(あれ?)

ホコリに男の足跡が残っている。誰か来たんだろうか。この物件を欲しいと思う人が診に来たのかもしれない。脈はあるぞ。

それから、物件をくまなく見て、リフォームする場所をメモした。よし。これなら、この物件も売れるぞ。勝利が見えてきた。

 「ただいま戻りました」

不動産に戻ると、今度はおじいちゃんを囲んで、お茶を飲みながらきゅうりの浅漬パーティーをしている。つくづく、暇な営業所だ。

 「あの物件、リフォームすれば売れると思います」

胸をはって上司に報告する。

 「ああ、言わなかったけど、現状維持でお願いね」

そんなの無理に決まっている。

 「手直ししないと、とてもとても」

 「リフォーム代金なんてこの会社にはねえぞ」

おじいちゃんが、すかさず突っ込んでくる。それもそうかもしれない。だって、みんな仕事していないんだから。儲けも何もない。

 「じゃあ、どうすれば?」

思わず、懇願するように聞いてしまった。

 「とりあえずさ、チラシ作って撒けば? 君の顔写真とプロフィールを添えてさ」

なんでそこまでしないといけないんだろうか。でも、俺の顔を覚えてもらって、あの物件を紹介すれば、もしかしたら興味を持つ誰かが現れるかもしれない。

 「わかりました。作りましょう」

 「いいねぇ。あんちゃんのチラシ。イケメンっていうやつだから、婆さん連中、夢中になっちゃうよ」

おじいちゃんは、いちいち余計なことを言う。

さて、とりあえずは、チラシ作りだ。これは、業者にお願いして作る。プロのカメラマンに写真を撮影してもらって、興味を引くようなプロフィールを掲載してもらうことにした。

この街は、ネットを見る人よりもチラシを見る人のほうが圧倒的に多い。そのため、チラシは一番有効な宣伝手段だ。

ほどなくして、チラシも出来上がり。俺が自ら一軒一軒、ポスティングして回った。これも、経費節減のための上司命令だ。

 「あれま、チラシの人がチラシ配ってる」

おばあちゃんが目を丸くしている。この家は、おじいちゃんとの2人暮らしみたいだ。庭先の畑には、ナスがなっている。

チラシを配りながら、ぼんやりと思う。街には知らないことがたくさんある。みんながどんな暮らしをしているか、これまで興味もなかった。それを知る努力もしないでいた。

地域に根ざした不動産。それこそ、うちの営業所の方針なんだろう。例え、営業成績が悪くても、この街での評判は他の営業所にも伝わるはずだ。だからこそ、この不動産が存在する価値があるんだな。

写真付きのチラシを配ったせいか、俺のファンを名乗るおばあさまが増えた。そんな中、俺が唯一不動産を紹介したおじさんが、女性を連れてきた。恥ずかしそうにもじもじしている。この田舎には不釣り合いなほど可愛らしい。その顔、どこかで見たような…。

 「久しぶり。写真見て、まさかと思った。高校の時以来だね」

そうだ。その子は、高校のマドンナ、憧れの女性だ。この街に来れて、本当に良かった。のかもしれない。

でも、あのパチンコ屋は、まだ借りても、買い手もついてない。廃墟のパチンコ屋を紹介する変わったお兄さんとして、地域住民にも愛される存在になりつつあるが。

 

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