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チラシからはじまる物語【第2話】笑顔の魔法

「第2話」笑顔の魔法(前編)チラシからはじまる物語

「チラシからはじまる物語」15篇のストーリー

どこにでもありがちな家族の話、ありえない話。

ほろりと泣ける恋物語から、近未来の話まで、珠玉のストーリーをお届けします。

どの物語もチラシが重要な役割をはてしています。さて、そのチラシが人生にどんな影響を与えるのでしょうか。

あなたのお気に入りの作品に出会えるといいですね。

第2話は「笑顔の魔法」

肝心なところで失敗してしまう娘。

それでも、娘はいつだって笑い飛ばす。

今日も今日とて、何やらやらかしたようで…。

「第2話」笑顔の魔法

親バカかもしれないが、一人娘の麻奈はよく出来た子だ。頭はいいし、スポーツ万能、顔だって可愛い。おまけに性格だって、とても優しく、思いやりのある子に育っていると思う。まるで私が産んだ子じゃないみたいだ。もしかしたら、どこかで間違いがあって、他の子と入れ替わってしまったんじゃないかと疑いたくなってしまうくらい。

でも、そんなドラマみたいなことが、あるはずがない。きっと、主人と私のいいところばかりと受け継いだのだろう。誰から見ても、どう考えても、立派な我が子。

ただ一つだけの欠点を除けば、申し分ないのに。それが、残念でたまらない。

明日は社会のテストがあるからと、麻奈が自室にこもって勉強をしている。親が勉強をしろと言わなくても、自主的にしてくれるから大助かりだ。

 「麻奈、無理しないように早く寝なさいね」

こうやって声をかけてやらないと、徹夜してでも勉強をしてしまう。

 「ありがとう。あと少しで寝るね」

無理をしてしまうと、明日に響いてしまう。それが心配だ。

次の日、真っ赤な目をして、麻奈が起きてきた。

 「おはよう」

半分、夢のなかにいるみたいに、ぼんやりとした声で挨拶をしている。どうやら、あまり寝ていないみたいだ。

 「また昨日、寝ないで勉強していたんでしょ」

小さくあくびをして、首を横にふっている。

 「少し寝たよ」

本当に努力家さんだ。あまり寝ないで勉強を続けていたのだろう。あなたの努力が実を結ぶ日が、きっと来るからね。大丈夫。応援しているから。

麻奈が学校に行ってから、朝食の後片付け、掃除、洗濯といつもどおり家事をすませる。いつもと同じ、いつもの行事だ。

今日は午後から、近所のスーパーで仕事がある。週に3日、3時間だけレジ打ちのパートをしている。

カゴに入れられた商品から、各家庭の生活をうかがうことができる。お惣菜ばかり買っている家は、共働きなのだろうか、それとも作るのが面倒なのだろうか。子どもに手がかかって、料理を作る気力が残っていないのだろうか。

やたらと洗剤を買っている年配の男性は、掃除が大好きなんだろうな。もしかしたら、好きすぎて奥さんに嫌がられているのかもしれない。私の掃除が気に入らないのね、なんて言われているのかも。私だったら喜ぶんだけれどもね。

今日は、砂糖が特売だから、よく売れている。どのカゴにも決まったように、砂糖が入っている。面白なぁ。みんなの家で同時に砂糖がなくなるのだろうか。

そんなことを考えながら、レジをひたすら打っていると、時間なんてあっという間に過ぎていく。他の家の買い物を参考にしながら、今夜の献立を考えることもある。初めはパートに出ることを反対されたけど、思い切って仕事をして良かったと思う。お金に困っているわけではないけれど。

帰り道、麻奈と同じクラスの楓ちゃんのママに会った。

 「今日のテスト、うちの子やらなくてもできるなんて言うから」

相変わらず、子どもの自慢ばかり。楓ちゃんのママはブランド品に身を固め、いかにも金持ちなオーラ全開だ。麻奈だってがんばってると、言いたかった。

 「麻奈ちゃんは、徹夜?」

 

嫌味だ。嫌味としか考えられない。

 「麻奈ちゃんも、数学は得意なのかしら?」

 「え、数学?」

 「そう、今日は数学のテストよ。知らなかったの?」

また、麻奈の努力が報われなかった。麻奈は社会のテストだと思って勉強をしていたのに。それなのにそれなのに、よりによって数学だなんて。どんな言葉をかけてあげればいいのだろうか。きっと落ち込んでいるに違いない。

 「そ、そ、そうよね。数学よね。ホホホ」

その場を適当に誤魔化して、立ち去る。お高くとまってる楓ちゃんのママは、ちょっと苦手だ。

 「ただいま」

玄関に麻奈の靴があった。もう帰ってきたみたいだ。

 「おかえりなさい」

パタパタとスリッパの音を立てながら、麻奈が出迎えにやってきた。明るく振舞っているけれど、哀しみを隠しているんだろう。健気だな。テストの話題には触れないでおこう。

 「お母さん、なんか元気ないけど大丈夫?」

逆に励まされてしまった。ダメだな。私が麻奈に力をあげないといけないのに。

 「なんか哀しそうな顔しているよ」

取りあえず、話題を変えなきゃ。

 「き、き、今日の」

話題を変えようと思っていたのに、テストのことを聞いてしまいそうになった。昔から、気になることがあるとそればかり考えてしまって、他に意識がむかなくなる。ストレートに言葉になって出てしまう、私の悪い癖だ。違うことを聞かなきゃ。

 「今日の給食どうだった?」

麻奈が不思議そうな顔をしている。

 「今日のテストのこと、聞きたかったんでしょ?」

時折、麻奈が自分の子どもであることを疑うときがある。まるで自分が麻奈から生まれたみたいに感じてしまう。

 「ダメだった」

やっぱり、そうだったのか。がっくりと肩を落とす。数学と社会を間違えるミス。麻奈は肝心なところで力を発揮できない。いつも、いつだってそうだ。一体、誰に似たのだろう。

 「でもね。すごくすごく、面白いことがあったの」

嬉しそうに麻奈が言う。

 「実は、テスト中にお腹が痛くなっちゃって」

娘よ。それのどこが面白いことなのでしょうか。母は理解に苦しみます。

麻奈の話によると、テスト中にありえないほどの衝撃があったらしい。科目を間違えたためという理由を母は知っていたが、知らないふりをした。その、衝撃のせいで、腹痛を起こしてしまったという。

我慢していたのだが、どうしても耐え切れずに、保健室へと行ったという。テストを途中で放棄してしまうことで、さらなる悪循環を生み、白紙提出と同じことなるかもしれないのだが、そこまで指摘ししてしまうと、本人が可哀想だ。これも、黙認する。

その保健室で、本人曰く「ものすごく面白いこと」があったらしい。

昔から、麻奈は運に見放され続けている。大切なときほど、ちょっとした事故に巻き込まれてしまう。

思い起こせば、麻奈が生まれた日もそうだった。その日は、朝から雨が降り続いていた。それも尋常じゃない量の豪雨。慣れ親しんだ地元で産みたいと願った私が選択した病院は、老朽化がかなり進んでいた。

夕飯を食べている時、ポツリとしずくが味噌汁に入った。

 「あれ?」

最初は、気のせいだと思った。そのうち、しずくがポタポタと味噌汁に飛び込んでくるようになった。

 「嫌だ、雨漏りだ」

天井がシミになっている。そのシミを見ていたら、猛烈に不安が襲ってきた。

(この病院、大丈夫なの?)

心配が私を不安の海へと流す。心配が引き金になったのか、陣痛が始まってしまった。

そして、陣痛の痛みに耐えながら、分娩室へと運ばれる。そして、無事に出産…とはいかなかった。

なんと分娩室に水たまりができていたのだ。そのため、先生も看護師さんも、全員が長靴を履いていた。それも農作業をするような、長くて黒い長靴。なんでそんな長靴を履いているのか、もしかしたら私は大根でも生むのかも、そんな不謹慎なことを考えただけで、可笑しくなってしまい笑ってしまった。

そして、その笑いと同時に麻奈が生まれた。麻奈は笑いとともに生まれた子。だから、きっとハプニングの神様に好かれているんだろう。

連絡をうけた主人が来た時には、すでに麻奈は誕生していた。主人に先生たちのゴム長のことを聞いてみたけれど、そんなバカなことがあるわけない、陣痛で幻覚を見たんだろうと相手にしてくれなかった。

幼稚園のお遊戯会では、麻奈たちが演奏をしている最中に園長先生がくしゃみをして、入れ歯を飛ばすという大惨事があった。子どもたちは爆笑し、親たちは笑うに笑えず、お遊戯会が中断してしまうことに。

遠足に行けば、観測史上最大級の強風が吹き、帽子、しおり、お弁当、あらゆるものが吹き飛ばされ、あまりの出来事に笑いながら帰ってきた。

中学生になり、テニス部に入ったのだが、練習に欠かさず参加をする姿勢が評価され、試合に出させてもらえた。主人と私、かなり気合をいれて、応援にかけつけた。ところが、試合場に麻奈だけいない。試合時間が過ぎてしまい、麻奈の負けが確定した時、やっと登場した。なんでも山手線の逆周りに乗ってしまったそうだ。

他にも信じられないことが、山ほどある。初めて路線バスに乗せた日、運転手が道を間違えるというありえない失敗をしでかした。遊園地へ行けば、その日に限って貸し切りになっている。それも、遊園地が始まって以来、初めてのことだという。空いている日を選ぼうと平日にしたのが、間違いだったのかもしれない。

お金を両替すれば、外貨がジャラジャラ出てくるし、映画館では途中でフィルムが止まり、再び始まった時には最後のシーンだったり、麻奈がいるだけでハプニングの連続だ。

そのうち、次はどんなことが起きるのだろうと期待するようにもなってしまった。

でも、どんなことが起きても、麻奈は笑っている。その笑顔にいつも救われているのだ。

 「面白いことがあった」と笑いながら麻奈が話している様子を見ていると、幸せな気分になる。ずっとこの幸せが続けばいいのに。

 「お母さんに教えたくて、保健室の先生に頼んでこのチラシもらってきちゃった」

それは、なんのへんてつもない美容室のチラシだった。それなら、家にもポスティングされているはず。それのどこが面白いことなのか、中学生の考えることはよくわからない。

 「ほら、よーく見て」

どこをどう見ても、近所の美容室だ。どう考えても、わからない。

 「ほら、ここ、ここ」

麻奈が指差す場所には、パグの写真がある。それのどこがいいことなのだろうか。

 「このパグさ、楓ちゃんのママに似てない?」

確かに似ている。でも、笑っちゃいけない。ここは大人として、ビシっと言わなければいけない。でも、似てる、確かにソックリ。

(誰かに似てるとは、思っていたけれど…まさかパグとは)

今度、楓ちゃんのママに会ったら、どんな顔をすればいいのだろう。しばらくはパグが頭から離れそうにない。吹き出してしまうかもしれない。

チラシにも、パグにも、なんの非もない。もちろん、楓ちゃんのママにも。麻奈だって悪気があって言っているわけではないのだろう。

 「パグに会いに美容室、行ってもいい?」

楽しそうな様子を見ているだけで、テストのことなんか小さな問題に感じてくる。もしかしたら、麻奈は笑顔を作る魔法使いかもしれないね。

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