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【第14話】蝶野菜々の家に母親の再婚相手が登場

未来は決意と出会いで変えられる

主役

●荻野智博(おぎの ともひろ)塾講師歴15年のベテラン。厄年の40歳。妻の流産、もう子供ができない身体であることを知り失意のどん底へ。約五ヶ月の期間、会社を休職し、新しい地区で復帰。そこで同じように数か月間登校拒否で苦しむ蝶野菜々に出会う。

●蝶野菜々(ちょうの なな)中学二年生。部活のトラブルで登校拒否になり、約五ヶ月間引きこもる。たまたま自宅にポスティングで届けられた塾の広告チラシを見て勇気づけられ、中学三年生の春期講習会に参加することを決める。

脇役

●村上乃愛(むらかみ のあ)新中学三年生。中学校は違うが、蝶野菜々と同じ初めて講習会に参加する男子生徒。かなりのイケメンで女子からの人気が高い。毎日自習室で勉強を頑張る蝶野菜々の姿に感銘を受ける。

●登(のぼり)講師。思ったことをズケズケ云うタイプ。荻野智博の熱意溢れる行動に共感を抱く。

●安達(あだち)講師。まだ若く、おどおどしている感じは否めない。登にいつもいじられている。

●中村(なかむら)講師。中堅講師。滝川洗練会を引っ張っている。

●佐々木愛華(ささき あいか)講師。以前荻野が所属していた地区の部下。荻野の公認として奮闘する。

●荻野綾子(おぎの あやこ)荻野智博の妻。流産し、子供を産めない身体になる。

●蝶野良子(ちょうの りょうこ)蝶野菜々の母親。病院に看護師として勤務している。母子家庭でここまで育ててきたが、蝶野菜々の不登校の一件以来、親としての自信を失っている。そのため再婚に焦っている。

●伊藤(いとう)土木業勤務。蝶野菜々の母親の再婚相手。中卒。不登校の名蝶野菜々の様子を知り、高校に行かずに働くよう命令する。かなりの亭主関白で、DVの気が強い。

小説家 ろひもと 理穂

第14話 蝶野菜々の家に母親の再婚相手が登場

 

蝶野菜々は母親に無断で塾の体験会に参加していた。

授業を担当した荻野智博が蝶野宅に電話をしたのが、その日の夕方ごろである。

電話に出たのはぶっきらぼうな男の声だった。

父親であろうと荻野は話を続けた。

「どうもお世話になっております。今回は洗練会の体験授業に参加していただきましてありがとうございました」

「洗練会?どこのなんなんだ、それは」

「あれ、菜々さんからお話はなかったですか?失礼ですけどもお父様でいらっしゃいますか?」

「ああ、そうだが」

「こちらは学習塾の洗練会です。娘さんの菜々さんが本日無料体験会に参加されたので、お礼とあわせてご感想をと思いましてお電話しました」

「学習塾……あんたの名前は?」

「これは失礼いたしました。荻野智博と申します。よろしくお……」

「また改めてかけ直してくれ、今は忙しい」

 

ガチャ。

 

突然電話を切られた荻野智博は茫然として受話器を見つめていた。

登が心配そうに声をかけてきた。

「荻野さん、どうかしましたか?」

「いや、父親が電話に出たんだが、忙しいと云われて途中で切られたよ」

「あーやっぱり。無料イベントしか参加しないパターンですね。そういう家ってそれ以上の話を嫌がるんですよ。よくいます。入会までは無理っすね」

「けど、父親は参加したことを知らなかった感じだったな」

「だいたい娘と母親で決めて、父親は蚊帳の外っていうことはよくある話ですからね」

「それはそうだけど……」

何か煮え切らないものを感じながら、荻野智博は別に参加してくれた生徒の家に電話を始めた。

この時点ではまだ蝶野菜々の家庭が本当は母子家庭だったとは把握できていなかった。

 

一方、蝶野宅。

頭の禿げあがった中年男は、鳴った電話を勝手にとって、勝手に話を終えてしまった。

蝶野菜々は唖然としてその行為を見つめていたし、男は当然のようにふるまっている。母親はいつもの癖が出たか、と云わんばかりに苦笑しながら男の左肩を叩いた。

「もう、伊藤さん、さっ、中に入って。紹介するわ、娘の菜々よ。菜々、こちらが中村さん。挨拶して」

頭が混乱している蝶野菜々は母親の媚びた様子に苛立ちを隠せない。

「なんだ、中学二年にもなって大人に対して挨拶もできないのか」

男が叱りつけるようにそう云った。

「はあ?なに勝手に入ってきて、勝手なことを云ってるの?今の電話、私宛の電話だよね。なに勝手に電話に出て切ってるの?ママ、誰このひと、早く出て行ってもらって」

蝶野菜々がそう云って母親に近づこうとすると、強い痛みと、大きな音とともに蝶野菜々の体は吹き飛んで床に転がった。

伊藤の平手打ちが蝶野菜々の左頬を真っ赤に染めた。

「い、伊藤さん、それはやり過ぎです。娘は女の子なんですから……」

母親が動揺して中村の右腕を掴む。

「大人に対してなめた口をきくと、痛い目に合うってことを経験させたまでのことだ」

それを聞いて床に倒れた蝶野菜々は左頬を抑えながら伊藤を睨み付ける。

慌てて母親が間に入って、蝶野菜々を抱きかかえて起こした。

「さっ、椅子に座ってテーブルにつきましょう。まずはゆっくり話をしないと。菜々もママに話すことがあるみたいだし」

伊藤はさっさとテーブルにつき、煙草を咥えてそれに火をつけた。白い煙がリビングを覆う。

「ここは禁煙よ」

立ち上がった蝶野菜々が中村にそう云い放った。伊藤は蝶野菜々を一瞥しただけで、

「今日からは喫煙OKだ」

そう断言した。

母親はいつの間に用意したのか、灰皿を出してきてテーブルに置いた。伊藤は、ほらな、という顔をして蝶野菜々に微笑んだ。不気味な笑顔だった。

「さあ、料理を出しましょう。菜々も手伝ってね。あなたはビールでいい?」

「ああ」

あなた、という響きに蝶野菜々は強烈な違和感を感じた。

母親が冷蔵庫に急ぐ。缶ビールを開けると、コップに注いだ。伊藤は煙草を吸いながらTVのスイッチを入れる。

「で、ずっと登校拒否を続けてきて、なんで塾になんて行っているんだ?」

伊藤は母親にそう尋ねた。母親は少しビクついてから首を横に振った。

「私も初めて知ったわ。ねえ菜々、本当に塾になんて行ってきたの?」

塾になんて……その言葉が蝶野菜々の胸にグサリと突き刺さる。呼吸が止まりそうになった。苦しい。

「半年もずる休みして、なにが塾だ。笑わせるな。今更手遅れなんだよ。お前は中学を卒業したら働け。仕事は俺が紹介してやる」

伊藤はそう云うと、グビリとビールを飲みほした。母親は困った顔をするだけ。

「行ったわよ。塾に行って何が悪いの。あんたには関係ない」

蝶野菜々がそう云い放った。伊藤は煙草の煙を吐きかけながら、

「行きたきゃ行けばいい。ただし、てめえの金でだ。親を頼って勝手なことを云ってるんじゃねえぞ」

「あんたには関係ない。そうでしょママ」

蝶野菜々はすがるように母親を呼んだ。母親は困った顔をするだけ。機械仕掛けの人形が壊れたような動きをしている。

「関係あるさ。オレがお前の義父(ちちおや)になるんだからな」

そう云って伊藤はニヤリと笑った。

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