ポスティング集客ノウハウガイド
ポスティング・集客ノウハウ集

BLOG

ポスティング反響率最大12%が実現できる!?費用対効果を上げる戦略とは

【第13話】荻野智博、体験会に参加した蝶野菜々の自宅に電話をする

未来は決意と出会いで変えられる

主役

●荻野智博(おぎの ともひろ)塾講師歴15年のベテラン。厄年の40歳。妻の流産、もう子供ができない身体であることを知り失意のどん底へ。約五ヶ月の期間、会社を休職し、新しい地区で復帰。そこで同じように数か月間登校拒否で苦しむ蝶野菜々に出会う。

●蝶野菜々(ちょうの なな)中学二年生。部活のトラブルで登校拒否になり、約五ヶ月間引きこもる。たまたま自宅にポスティングで届けられた塾の広告チラシを見て勇気づけられ、中学三年生の春期講習会に参加することを決める。

脇役

●村上乃愛(むらかみ のあ)新中学三年生。中学校は違うが、蝶野菜々と同じ初めて講習会に参加する男子生徒。かなりのイケメンで女子からの人気が高い。毎日自習室で勉強を頑張る蝶野菜々の姿に感銘を受ける。

●登(のぼり)講師。思ったことをズケズケ云うタイプ。荻野智博の熱意溢れる行動に共感を抱く。

●安達(あだち)講師。まだ若く、おどおどしている感じは否めない。登にいつもいじられている。

●中村(なかむら)講師。中堅講師。滝川洗練会を引っ張っている。

●佐々木愛華(ささき あいか)講師。以前荻野が所属していた地区の部下。荻野の公認として奮闘する。

●荻野綾子(おぎの あやこ)荻野智博の妻。流産し、子供を産めない身体になる。

●蝶野良子(ちょうの りょうこ)蝶野菜々の母親。病院に看護師として勤務している。母子家庭でここまで育ててきたが、蝶野菜々の不登校の一件以来、親としての自信を失っている。そのため再婚に焦っている。

●伊藤(いとう)土木業勤務。蝶野菜々の母親の再婚相手。中卒。不登校の名蝶野菜々の様子を知り、高校に行かずに働くよう命令する。かなりの亭主関白で、DVの気が強い。

小説家 ろひもと 理穂

第13話 荻野智博、体験会に参加した蝶野菜々の自宅に電話をする

「体験会どうでした荻野さん」

声をかけてきたのは入社五年目の登だ。荻野智博は困ったような顔をして、

「いやー、参ったよ。あの女の子、菜々さんっていったっけ。まったく手が動かないね。動かす気があるんだか、ないんだか。結局一問も解けずに帰ったもんな」

「あれはかなりのもんですね。顔は可愛かったですけど、性格は最悪なんじゃないですか。きっと親が無理やり体験会に送り込んだっていうパターンでしょ」

「そんなもんか。目力は結構あったし、話を聞く姿勢も良かったんだけどなー。なんせ解く気がないから」

「いますよ、たまにそういう生徒。教室の雰囲気を考えても、あんまりいい影響はないでしょうね」

「あの状態で入会はないでしょ」

「電話してみないんですか?たしかまだ保護者に連絡繋がっていないんでしたよね」

「まあそうだけど……」

「復帰一発目からなかなか重いところですね。僕なら今回来てくれたことを感謝して、それで終わりですね。講習会に申し込んでくれたら数字の1にはなりますけどね、教室の雰囲気はどんよりしますよー」

「しそうだな。まあ、とりあえず電話してみるよ」

荻野智博は苦笑いを浮かべながら登に手を振って話を終えた。

 

一方、蝶野菜々は自宅に戻っていた。看護師の母親は今日は夜勤明けで家にいたが、ほとんどの時間を睡眠に費やしている。

「菜々、久しぶりにリビング夕食事一緒に食べようよ」

起きてきた母親がそう蝶野菜々に告げた。

時刻は午後の二時。夕食まではまだ随分と時間がある。母親はまさか登校拒否の娘が塾の無料体験会に出席しているとは夢にも思ってはいない。

本当のことを話すと母親は驚くだろうか。それとも困るだろうか。

蝶野菜々にも想像がつかない。しかし今の生活をこのまま続けていく気はなかった。一日でも早く抜け出したい。

 

ポスティングされたチラシ広告の書面には「未来は決意と出会いで変えられる!」とあった。

今日、参加したのはその塾だった。授業の内容にはまったくついていけなかった。だが、話を聞いていると理解できることもたくさんあった。何より講師が学校の先生と違い、熱意に溢れている。そこが蝶野菜々は気に入った。

現状の学力では入会は難しいだろう。しかし何かが変わりそうな予感があった。

ここで一年頑張りぬけば、私は変わることができる。そんな確信もあったのだ。

久しぶりの母親との夕食の時間、蝶野菜々はそのことを話してみるつもりでいた。この三月は産みの苦しみの連続になるだろうが、その分、四月からは学校にも通うことができるかもしれない。

 

「菜々、聞いて欲しいことがあるの。最後まで聞いてちょうだい」

夕食になる前に話を切り出してきたのは母親であった。深刻そうな表情で蝶野菜々と向き合う。

「なに?」

か細い声で蝶野菜々は尋ねた。

母親は深く深呼吸を一回すると、思い切って

「今日ね、伊藤さんが来るの」

「伊藤さん?誰それ」

「以前、菜々には話をしたことがあったでしょ。仲良くお付き合いさせてもらっているひとよ」

「あの再婚するかもって云ってたひとのこと?」

「そう」

「だってしないんでしょ。ママ、そうはっきり云ってたよね」

だんだんと蝶野菜々の口調も荒くなり、熱を帯びてくる。母親は困り切った表情で、

「もちろん再婚するって決めたわけじゃないわよ。ただ……」

「ただ、何?」

「伊藤さんがね、あなたに会いたいって云っているの。会って話をしてみたいって」

「それで今日来るわけ?」

「急な話で申し訳ないけど。付き合ってもらえないかな。もちろん菜々が嫌だっていう相手のひととお付き合いしていくつもりはないわ」

ふーっとため息をひとつ、蝶野菜々は渋々うなずいた。母親は驚いた表情で、

「え!?いいの?会ってくれるの菜々?」

その声は喜びに満ちている。

「その代わり、条件がひとつだけある。それを許可してくれるんだったら、そのひとに会ってもいいよ」

母親は不審そうに蝶野菜々の顔を覗き込んだ。

「家出、じゃないわよね。まさか」

「まさか。そんなんじゃないよ……あのね、実はね」

 

ピンポーン

 

その時に来客を告げるベルが鳴った。

蝶野菜々の話はここで一端途切れることになった。

 

「あらやだ、伊藤さんもう来たのかしら?約束までまだ一時間以上もあるのに」

そう呟きながら母親が玄関へと向かう。

ドアが開く音と共に、男の声がした。それにへつらうような母親の女の声を聞いて、蝶野菜々は内心ムカついた。

足音が響いてくる。気を配るような足音ではない。威圧的な足音だ。

リビングの曇りガラスに男が映る。身長は大きい。175㎝はありそうだった。

リビングのドアが開いた。

頭の禿げかかった中年の男がそこに立っていた。腹が出ている。体はガッチリしていた。

目つきが異様に鋭く、部屋中を眺め、そして最後に蝶野菜々を見つめた。

攻撃的な瞳。

 

テュルルル

 

電話が鳴る。蝶野菜々の家の電話だ。

 

「はい。もしもし、どちら様でしょうか」

そう答えて電話に出たのは、なんと、その男だった。

無料eBook:攻めの集客ノウハウ完全ガイド

無料eBook「ディマール(Dimar)」では、集合住宅のマーケティング手法からポスティングの効果と業種別の具体的な集客方法まで施策内容をまとめたPDFを無料で提供しています。

本書はポスティングの効果と、具体的な施策内容を全20ページに渡って詳細に解説しているものです。マーケティング戦略によるポスティングの目的はたった一つだけ。それは「売上をあげること」です。そして当社の全く新しい手法を実践して頂くと、競合他社に比べてお客様を獲得し、売上をあげることができます。

もし、集客でお困りなら、下記より必要事項を入力後にダウンロードして頂き楽しみながらじっくりとお読み頂けると幸いです。

是非、貴社の集客マーケティングにもご活用下さい。

私たちは、企業の規模を問わず、それが本当に価値のあることであれば、喜んで集客のお手伝いさせていただきます。


無料eBookをダウンロード

あなたにおすすめの記事

まずはお気軽にお問い合わせください。
03-5879-2213平日 09:00~18:00
ポスティングなのにDM並みのリーチ!
攻めの集客ノウハウ完全ガイド