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【第12話】荻野智博の体験会に蝶野菜々が参加する

未来は決意と出会いで変えられる

主役

●荻野智博(おぎの ともひろ)塾講師歴15年のベテラン。厄年の40歳。妻の流産、もう子供ができない身体であることを知り失意のどん底へ。約五ヶ月の期間、会社を休職し、新しい地区で復帰。そこで同じように数か月間登校拒否で苦しむ蝶野菜々に出会う。

●蝶野菜々(ちょうの なな)中学二年生。部活のトラブルで登校拒否になり、約五ヶ月間引きこもる。たまたま自宅にポスティングで届けられた塾の広告チラシを見て勇気づけられ、中学三年生の春期講習会に参加することを決める。

脇役

●村上乃愛(むらかみ のあ)新中学三年生。中学校は違うが、蝶野菜々と同じ初めて講習会に参加する男子生徒。かなりのイケメンで女子からの人気が高い。毎日自習室で勉強を頑張る蝶野菜々の姿に感銘を受ける。

●登(のぼり)講師。思ったことをズケズケ云うタイプ。荻野智博の熱意溢れる行動に共感を抱く。

●安達(あだち)講師。まだ若く、おどおどしている感じは否めない。登にいつもいじられている。

●中村(なかむら)講師。中堅講師。滝川洗練会を引っ張っている。

●佐々木愛華(ささき あいか)講師。以前荻野が所属していた地区の部下。荻野の公認として奮闘する。

●荻野綾子(おぎの あやこ)荻野智博の妻。流産し、子供を産めない身体になる。

●蝶野良子(ちょうの りょうこ)蝶野菜々の母親。病院に看護師として勤務している。母子家庭でここまで育ててきたが、蝶野菜々の不登校の一件以来、親としての自信を失っている。そのため再婚に焦っている。

●伊藤(いとう)土木業勤務。蝶野菜々の母親の再婚相手。中卒。不登校の名蝶野菜々の様子を知り、高校に行かずに働くよう命令する。かなりの亭主関白で、DVの気が強い。

小説家 ろひもと 理穂

第12話 荻野智博の体験会に蝶野菜々が参加する

北海道、滝川市。春の訪れを感じさせる三月。それでも気温はまだまだ肌寒い。最低気温はおろか最高気温もマイナスの日が時折あった。

そんな日は、吐く息が当然のように白い。

中学二年生の蝶野菜々は厚いダッフルコートにマフラーを巻き、白い息を弾ませながら会場に訪れていた。

手には鞄。入っているのは筆記用具だけだ。

こうして外に出て人に会うのも、鞄を持つのも久しぶりの感覚だった。

実に四ヶ月以上ぶりの感触。

緊張と不安が入り混じる。

 

会場には荻野智博の姿もあった。

ここは荻野智博が勤める進学塾の体験会の会場であり、滝川にある本校スクールである。

もちろん荻野智博は蝶野菜々との面識はない。

蝶野菜々にしてみても同じことだった。

二人を結び付けているのは、荻野智博が作成したポスティング用のチラシ広告の書面だったが、互いにそのようなことを知る由もない。

 

この日、体験会に参加したのは五名。うち中学一年が一名に、中学二年が二名、中学三年が二名という内訳である。全員がポスティングされたチラシ広告を見ての参加であった。二千以上の広告を配達して回っての五名なので、少ないと感じる方もいるかもしれないが、実際は期待以上の数である。二千を撒いたところで参加者ゼロ名ということもしばしばなのだ。

今回はその点では、大成功と云ってもよかった。

塾側としては、あとは授業を楽しくわかりやすいと感じてもらい、入会を検討してもらう必要があった。いきなりの入会が難しくとも春期講習会に参加してもらえれば万々歳である。

 

体験授業はまずは全員の生徒が一堂に集まり、滝川地区のエリア長の話を聞く。

それから各学年に分かれて授業を受けてみることになる。

蝶野菜々はもう一人の同学年の男の子を確認した。背は175㎝はありそうだ。細身で髪はブラウン。目元も涼し気で、いかにもイケメンという感じである。蝶野菜々の視線に気が付いて笑顔を振りまいた。

蝶野菜々は少しドキッとしたが、そっぽを向いて無視を決め込んだ。まだ他人と話をできるほど状態は回復していない。それでなくても蝶野菜々はもともと男子に免疫がない。

この二人、中学二年生の授業を担当するのが荻野智博だった。科目は数学。

といっても内容は簡単にしてある。あくまでも体験会だ。難しいことをして厳しい思いをさせる必要はない。気楽に通える感覚が養えればそれでOKだった。進学塾に対する先入観を捨て去り、入会に向けた垣根をなくす。それがこの体験会の大きな目的だった。

よって荻野智博が用意した数学の教材も実に簡単な内容だった。

もちろん普通に学校に通っていればの話だが。

荻野智博は蝶野菜々が四ヶ月間も学校を登校拒否しているという事実を知らない。

理由は簡単で、蝶野菜々が保護者に無断で、勝手に参加を決めていたからだ。

塾側も蝶野菜々の保護者とは連絡がまだついていない。仕事が忙しい、というのが蝶野菜々の言い分だった。

 

蝶野菜々ともう一人の男子が同じ教室に入り、通路を挟んで席に座る。

荻野智博がぎこちない笑顔を浮かべながら自己紹介をした。

蝶野菜々が四ヶ月ぶりに他人と話をし、授業を受けるのだが、授業をする荻野智博も四ヶ月に渡り休職しており、授業をするのは本当に久しぶりだった。会社はリハビリを兼ねて荻野智博を中学二年生の体験会担当者に決めたのだ。

緊張と不安を荻野智博も感じていたとて不思議なことではない。

 

体験会の時間はエリア長の話を含めて一時間である。すでに開始から二十分が過ぎている。

教育者の悪いクセだ。話すと長く、くどい。くどくないと伝わらないと思っているからである。

その点、荻野智博はあっさりなほうであった。基本的に生徒はよく話を聞いてくれていると信じている。また、道徳的な話は苦手で、長い話だけで生徒のこころを育てることに抵抗を感じていた。そんな話を長々しているぐらいならば、数学の問題を余計にひとつ解いた方が益しだと思っている。

今日の体験会の授業のために用意してきたのは図形の証明問題である。三段論法を利用して二つの三角形の合同を証明する。実にメジャーな問題だ。

しかし三段論法の部分は学校ではあまり練習をしない。授業のオチとして、スッと落としがいのある、荻野智博にとって理解させやすい内容だった。

残り三十分ほどしか授業時間は残されていないが、充分に演習・解説はできる。時間が余ったらやろうと思って用意してきた一次関数の問題もあった。

 

だがここで荻野智博の予想外のことが起きた。

男の子は手が動くのだが、女の子、つまり蝶野菜々の手がまったく動かず、白紙なのである。これは仕方のないことだった。蝶野菜々は学校を長期間欠席しており、証明問題についてまったく学習していなかったからだ。

そうとは知らない荻野智博はびっくりして何かと蝶野菜々のフォローに回った。次々とヒントを出すが、何のリアクションもない。

気分屋の生徒に多いのだが、気が乗らないとまったく解こうとしないものもいる。

このときの荻野智博の蝶野菜々に対する印象はそんな感じであった。

もちろん蝶野菜々自身はそんなつもりはさらさらなかったのだが。

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