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【第3話】蝶野菜々、大人と社会への不満で部屋に籠る

未来は決意と出会いで変えられる

主役

●荻野智博(おぎの ともひろ)塾講師歴15年のベテラン。厄年の40歳。妻の流産、もう子供ができない身体であることを知り失意のどん底へ。約五ヶ月の期間、会社を休職し、新しい地区で復帰。そこで同じように数か月間登校拒否で苦しむ蝶野菜々に出会う。

●蝶野菜々(ちょうの なな)中学二年生。部活のトラブルで登校拒否になり、約五ヶ月間引きこもる。たまたま自宅にポスティングで届けられた塾の広告チラシを見て勇気づけられ、中学三年生の春期講習会に参加することを決める。

脇役

●村上乃愛(むらかみ のあ)新中学三年生。中学校は違うが、蝶野菜々と同じ初めて講習会に参加する男子生徒。かなりのイケメンで女子からの人気が高い。毎日自習室で勉強を頑張る蝶野菜々の姿に感銘を受ける。

●登(のぼり)講師。思ったことをズケズケ云うタイプ。荻野智博の熱意溢れる行動に共感を抱く。

●安達(あだち)講師。まだ若く、おどおどしている感じは否めない。登にいつもいじられている。

●中村(なかむら)講師。中堅講師。滝川洗練会を引っ張っている。

●佐々木愛華(ささき あいか)講師。以前荻野が所属していた地区の部下。荻野の公認として奮闘する。

●荻野綾子(おぎの あやこ)荻野智博の妻。流産し、子供を産めない身体になる。

●蝶野良子(ちょうの りょうこ)蝶野菜々の母親。病院に看護師として勤務している。母子家庭でここまで育ててきたが、蝶野菜々の不登校の一件以来、親としての自信を失っている。そのため再婚に焦っている。

●伊藤(いとう)土木業勤務。蝶野菜々の母親の再婚相手。中卒。不登校の名蝶野菜々の様子を知り、高校に行かずに働くよう命令する。かなりの亭主関白で、DVの気が強い。

小説家 ろひもと 理穂

第3話 蝶野菜々、大人と社会への不満で部屋に籠る

「菜々―!!伊林先生から連絡があったけど、あなた部活やめたって本当なの!?」
帰宅するや否や、ピシャリとドアを閉めて部屋に閉じこもった蝶野菜々に、母親が大きな声をかけた。しかし、返答はない。
蝶野菜々は倒れるようにして自分の部屋のベットに横たわり、口を開かず、死人のようにぼんやりと部屋の片隅を見つめていた。
「菜々!!どうして部活やめたの?伊林先生、心配されてたわよ!」
ドア越しに大きな声が響く。ぼろい団地、こんな大きな声を出していれば、当然ながら隣や上の部屋の住民にも話は筒抜けだろう。
母親のこういうデリカシーのないところが菜々は大嫌いだった。
「菜々、部活を勝手にやめたことを怒っているわけじゃないのよ。何があったのか教えてほしいの!!」
母親が勝手にドアを開けることはない。以前、それでかなり揉めたことがあるからだ。以来、蝶野菜々がドアを開くまでは母親は大きな声を出しながらひたすら待つようになっている。
蝶野菜々はうつぶせの状態で反対の壁の方を向いた。
話など誰ともしたくはない。話などしたところで、誰もわかってはくれないからだ。

蝶野菜々はこの春でいよいよ中学三年生になる。一般的にいうところの「最上級学年」であり、「受験生」だった。
あくまでもこの冬を越えたらの話だ。北海道の冬は長い。十一月は雪も降ったりやんだりで積もることはない。根雪になるにはまだ一ヶ月はかかるだろう。
ここ滝川市は北海道の中央寄りに位置する。約四万人が住む小さな市である。
最寄りの札幌市までは車で南下すれば一時間で着く。
北海道第二の賑わいをみせる旭川市までは北上して車で一時間。旭川市から札幌市までの区間のちょうど真ん中に滝川市は位置していた。
高校も地元に進学する生徒が大半だが、なかにはより高いレベルを目指して旭川東高校や旭川北高校など10%枠といわれる狭き門を突破していく者もいた。

蝶野菜々にはまだ高校進学はピンときていない。
雪が降っている間はまだ中学二年生だ。本格的な雪解けは四月の上旬くらいだろうか。
滝川市は北海道のなかでも降雪は多いほうだった。
勉強をしなければならないのはわかってはいるが、まったくやる気が沸いてこない。
学校の授業もまともに聞いていないので、数学や英語はもはやついていけないレベルになっていた。
この十一月には定期試験もあったのだが、結果はボロボロ。母親に見せても叱られるだけなので、蝶野菜々の鞄の奥底に眠っている。いずれゴミ箱行きだ。
内申点が大きく下がることは明白だった。そうでなくても「5」がついている科目が蝶野菜々は少なかった。得意の体育と国語くらいなものだ。あとはほとんどが「4」。数学と英語に関しては「3」。内申ランクはDランクとなる。

北海道の高校受験は本州と違い、中学一年、二年の通知表の結果も入試の得点に加点される。中学一年の内申の合計を二倍、中学二年の内申の合計も二倍、中学三年の内申の合計は三倍される仕組みになっていた。
三年間、九科目すべてオール5であれば、内申点は315点となる。
これに当日の入試の得点、つまり学力点を足して合否が決まる形式だ。
高校入試は一科目60点満点で五科目300点満点。
つまり、内申点の315点と学力点の300点の合計615点中、何点取れるのかを問われるのが北海道の高校入試のスタイルだった。
内申の情報が入試に使用されるのは、あくまでも三学期の内申状況だから、二学期で大きく下げても、三学期に挽回すればなんとかなる。

「それは、わかっちゃいるんだけどさ……」
蝶野菜々は壁に向って呟いた。
勉強をしないといけないことはよくわかっている。しかし、何をどうしていいのかわからない。何をどう頑張れば成績はあがるのだろうか。
そもそも何のためにあんなつまらないこと、必死にならなければならないのだろうか。数学の証明問題なんて人生で一度も使ったことがないって母親も云っていた。
人生に必要のない知識を勉強をして何の意味があるのだろうか。
父親がいたら、少しはこの疑問のヒントももらえたのかもしれないが、蝶野菜々の家庭には父親がいなかった。父親は蝶野菜々が小学三年のときに離婚して、家を出たっきり音信不通。
母子家庭になってもう六年にもなる。
生活は母親が看護師を務めて、なんとかなってはいるものの。自分の仕事が忙しいからなのか、ほとんど蝶野菜々の成績の状態などわかってはいない。

誰も自分のことなど本気では見てくれてはいなかった。
バレーボールの顧問も同じ。蝶野菜々の努力など目にもかけず、おかげであっさりと後輩にレギュラーの座を奪われた。プレーのレベルで負けているとは到底思えない。負けているとすれば笑顔と可愛さぐらいなものだ。
顧問を問い詰めても納得できる答えなんて期待できやしない。
大人なんてそんなものだ。公平や平等なんてきれいごとは言葉だけで、この世には存在しない。

「菜々、伊林先生にこれ以上心配をかけないでちょうだい」
母親のうんざりするような話はまだ続いていた。
「これまでお世話になってきた顧問の先生でしょう」

ドン!!!

返答の代わりに蝶野菜々は枕を力いっぱいドアに投げつけた。

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