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チラシからはじまる物語「第13話」だから、味がある

チラシからはじまる物語「第13話」だから、味がある

「チラシからはじまる物語」15篇のストーリー

どこにでもありがちな家族の話、ありえない話。

ほろりと泣ける恋物語から、近未来の話まで、珠玉のストーリーをお届けします。

どの物語もチラシが重要な役割をはてしています。さて、そのチラシが人生にどんな影響を与えるのでしょうか。

あなたのお気に入りの作品に出会えるといいですね。

「第13話」だから、味がある

俺の趣味はマジックだ。手品をすることが好きで、近所のカルチャーセンターに毎週日曜日、5年通っている。だが、はっきりいってヘタクソ。どんなにがんばっても、ほとんど成功しない。誰かに見せるなんて、まだまだとんでもない話だ。

俺よりも後に入ってきた連中が、軽々とマジックを披露する。同じことを同じようにやってみても、うまくいかない。悲しいくらいに。俺だけが成功しない。

今日は、コインを使ったマジックを練習している。先生に言わせれば、「これくらいできないとマジックをやる才能がない。やめたほうがいい」とのこと。必死になって覚えて、みんなと一緒に練習をする。その後で、前に立って、成果の程を披露するのだ。

手先が不器用なのか、それとも先生が言うとおり才能がないのか、どんなにがんばっても成功しない。でも、いざ披露する段階になれば、きっと成功するに違いない。俺は、本番には強いんだから。

 「はい。今日の成果を一人ひとり、披露して下さい」

いよいよ始まった。俺がヘタクソだからか、順番はいつだって最後だ。

 「この手のひらに乗せたコインに魔法のスカーフをかけて」

教室で一番うまい奴が、ドヤ顔をしながらマジックをしている。手のひらのコインにスカーフをかけると、  「ムニャムニャ」と変な呪文を唱え、スッとスカーフを引く。

 「はい。見事。コインが消えました」

みんなからたったそれだけのことで拍手が起きる。

 「さらに、スカーフを振ると…」

ジャラジャラとコインが落ちてくる。奴はさらなるドヤ顔をしている。

 「はい。よくできました」

先生がお世辞を言う。

 「本当に上手でした。もう、プロとしてやっていってもおかしくないレベルですね」

まさか、コインのマジックくらいでプロになれるはずもない。

 「いやいや。私なんてまだまだですよ。こんな簡単なマジック程度で」

謙遜しているが、最近奴は昭和のマジシャンみたいな衣装でやってくる。本人もすっかりその気なんだろう。ラメ入りのジャケットが、電灯の光をうけてキラキラ輝いている。

 「デビューしたら見に行くよぉ」

お調子者がやじを飛ばす。

そして、次々にみんながマジックを成功させていき、いよいよ俺の番だ。大丈夫。練習ではなんとかなっていた。

 「さて、このコインをスカーフに乗せて」

あれ? なんか違ったかな? 

 「呪文をかけると、コインが…」

スカーフに乗ったコインはどこにも消えない。

 「おかしいなぁ」

焦った俺は、スカーフを振ってみた。

ジャラジャラジャラ。大量のコインが、スカーフから出てくる。

 「と、いうわけでコインが増えました」

俺だけ違うマジックになってしまった。

 「ユニークなマジックをありがとうございました」

先生もそう言うしかなかったんだろう。

今回のマジック、種明かしをすると、スカーフの裏にコインが入る袋がついていて、そこに見えないように呪文を唱えながらコインを入れる。大量のコインはその袋の隣にしこんであり、振るだけでコインが下に落ちるという仕組みだ。

たった、それだけなのに俺だけ別物のマジックになってしまった。でも、今回だけじゃない。いつだってそうだ。やっぱり、向いていないんだろうな。マジックが好きという理由もあるが、会社の飲み会で披露して、みんなを驚かせてやろうと思って始めた。それなのに、いつになっても上達もしないから、披露したところで恥をかくだけだ。

向いてない、できない、と思いながらも、5年通っているため、一番の古株になってしまった。それでも、辞めないのは、もしかしたらできるようになるかも…というかすかな希望があるからだ。あきらめるなんて、絶対に嫌だ。これで、教室を辞めてしまったら、マジック一つできない、ダメな奴とのレッテルが貼られる。人間、努力する姿が美しいのだ、と自分を奮い立たせている。

 「落ち着いてやれば、大丈夫だよ」

できる奴が、鼻高々とアドバイスをしてくれる。こんなマジシャンもどきに言われたって、うれしくもないし、ありがたくもない。

 「しっかし。君のマジックは面白いよ」

お調子者が、腹を抱えて笑っている。お調子者だけじゃない。他のメンバーもニヤニヤしている。できない俺をバカにしているのだろう。悔しい。

 「家で練習してきてくださいね」

先生がいつもの言葉を言う。

 「もっと、難しいのを教えて下さいよ。例えば、胴体切断とか」

できる奴が、調子に乗ってそんなことを言う。

 「誰にでもできて、簡単なマジックのほうが新鮮でいいでしょ」

先生はそう言うが、その簡単なマジックが俺にはできない。

 「そんな胴体切断なんか、道具だけで金がかかって仕方ない。それに」

お調子者が、さもおかしそうに言う。

 「できない奴にやられたら、本当に切断されちゃうよ」

教室に爆笑が起きる。俺に対する嫌味だ。よし。今に見てろ、ものすごく上達して、ぎゃふんと言わせてやる。もう二度と、できない奴だなんて呼ばれないようにする。

カルチャースクールに来るたび、そう思う。思うだけで、まったく上達しないどころか、ほとんど成功したことすら無い。やっぱり、あきらめたほうがいいのか。いや。ここまで来たら、後には引けない。

 「来週は、特別教室があります」

先生がもったいぶったように言う。

 「実は、老人ホームの慰問に行くことになりました」

教室中から拍手が起きる。

 「得意なマジックを紙に書いて、提出してくださいね。被ったら困るから」

そして、当然という顔をして付け足した。

 「もちろん、全員参加です」

 「お父さん、マジックを披露するなんて辞めたほうがいいよ」

娘がバカにしたように言う。

 「こうみえても、本番には強いんだぞ」

実は、本番となるとからきしダメなのだが、娘の前で虚勢をはってみる。

 「だって、成功したマジック、見たこと無いよ」

うるさい。だから、本番になれば、なんとかなるもんなんだ。

 「断るわけには、いかないんですか?」

妻までそんなことを言い出す。今さら、断ったら、できなくて自信がないからなのだと、思われるに違いない。大丈夫。紙には、一番簡単なマジックを書いてきた。縦縞のハンカチが、横縞になる、たったそれだけのマジックだ。これが、成功しないとなると、いよいよ俺のマジック人生が終わりになってしまう。

 「この縦縞のハンカチが」

手のひらでクシュクシュ丸めて、

 「はい、横縞になりました」

パチパチパチ。妻と娘からやる気のない拍手が起きる。

 「結局、できるのそれだけだよね」

そう。このマジックだけが、俺ができる唯一のマジックだ。5年間通った成果が、これだけなんて、月謝をドブに捨てているようなものと、妻には言われるが。

プルルルルル。携帯が突然鳴る。誰からだろう。着信を見てみると、先生からだ。もしかしたら、慰問に行かなくてもいいという連絡かもしれない。

 「実はね、ハンカチのマジック。他の人がやることになって」

あのお調子者が、ハンカチマジックをやるという。確かに、話術を交えて披露すれば、あいつならきっと俺以上に楽しい物にするだろう。

「で、代わりに違うものと思っていて」

先生が提示したマジックは、俺にしてみれば難易度の高いものだった。シルクハットを使って、鳩を出したり、水を出したりする、定番といえば定番のマジックだ。でも、何故それを俺に…。

 「マジック用のシルクハット、持っているのあなただけなのよ」

確かに、カルチャースクールに通い初めて、最初に買ったのはシルクハットだった。でも、まったくどうにもこうにもならなかった。それ以来、もっと簡単なものをと方針が変わった。だからこそ、一番の古株である俺しか持っていない、それも当然のことだった。

 「じゃあ、当日、必ず来てくださいね。ドタキャンだけはしないでね」

そんなことはしません、と先生と約束をしたが、さてと困ったことになった。

シルクハットは、箱に入れてしまってあるし、鳩はペットととして飼い続けている。水は、すぐに用意できる。後は、技術がついてくれば、万事オッケーだ。

 その日から、シルクハットを使ったマジックの特訓を開始した。観客の前で練習を重ねなければいけない。でも、やはり、何度やってもうまくいかない。

 「お父さん、またそれやるの?」

娘が呆れている。もう見たくないと言わんばかりに、席を外した。

 「私も見たくない。もう、やめて」

妻にも見放された。仕方ないので、鏡の前で1人練習をすることにした。

鏡の前に立つと、自分の至らない点がよくわかる。最初から、1人で練習すればよかったのかもしれない。

 そして、本番当日。たくさんのお年寄りを前にマジックを披露するのだ。

まずは、できる奴が鮮やかな手つきで、スティックを花に変える。こいつも、簡単なものを選んだな。自分ではできもしないのに、偉そうにそんなことを思ってしまった。

次々にマジックが披露されていき、お年寄りがそのたびに盛大な拍手を送る。俺の順番は、なんと一番最後だ。ここに来てまで最後だなんて、責任重大だ。

俺の前に、お調子者が俺がやる予定だったマジックを披露する。滑らかなおしゃべりと、軽妙な語り口。観客が喜んで、笑っている。

そしていよいよ、俺の出番。最後をしめくるるトリだ。絶対に失敗できない。

 「さて、このシルクハット。使わないで箱に入れていたものですが」

しまった。そこまで言わなくても良かった。

 「マジック用に作られているため、外では使用できません」

俺、何言ってんだ。観客がぽかんとした顔をしている。

 「それでは、鳩が仕込んであるので、出しますね」

シルクハットを叩く。でも、鳩が出てこない。

 「おかしいなぁ。寝ちゃってるのかなぁ。おーい」

シルクハットの中に手を入れる。あ、いた。底の袋に足が引っかかっていたみたいだ。手で鳩を引っ張りだす。

 「はい。鳩を出しました」

勢い良く飛ぶかと思ったのに、よろよろと足元を歩いている。

 「では、水をこのシルクハットに入れると、消える仕組みになってるんですね」

コップから水を注ぎ入れる。もう、観客の声は耳に入らない。今は、目の前のマジックを成功させることだけに集中している。

 ジャー。あろうことか、底から水が漏れた。鳩の足が引っかかった時に、破れてしまったのかもしれない。それとも。

 「長年、しまっておいたので、古くなったのかもしれません」

適当なことを言ってごまかす。

 「みなさんも、使わないでいると劣化します。気をつけてくださいね」

もはや、自分では何を言っているのやら、わからない状況になってしまっていた。

 パチパチパチ。突然、大きな拍手が聞こえてきて我に返った。観客のお年寄りは、涙を流しながら、笑っている。とりあえず、ウケた。まぁ、良しとしよう。

家に帰って、娘や妻には、マジックが成功したと嘘をついた。信じていないようだったが。

しかし、嘘はいつかバレるもので、ポスティングされたマジック教室のチラシに、慰問で大失敗した俺の写真がキャッチコピーとともに掲載されていた。

 「失敗しても楽しめる、マジック。あなたも始めませんか?」

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