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チラシからはじまる物語「第12話」第二の人生

チラシからはじまる物語「第12話」第二の人生

「チラシからはじまる物語」15篇のストーリー

どこにでもありがちな家族の話、ありえない話。

ほろりと泣ける恋物語から、近未来の話まで、珠玉のストーリーをお届けします。

どの物語もチラシが重要な役割をはてしています。さて、そのチラシが人生にどんな影響を与えるのでしょうか。

あなたのお気に入りの作品に出会えるといいですね。

 

「第12話」第二の人生

 「また、ゴロゴロして。どこか行ってくださいな」

妻が掃除をしていると、いつだって文句を言われてしまう。

先月、定年退職をした。これからは妻と2人で旅行に行ったり、美味しいものを食べに行ったりと、これからの生活について考えていた。

それなのに、妻は私の計画を拒絶する。

 「そんなお金、どこにあるんですか?」

妻はそう言うが、退職金だってあるし、貯金だってあるはずだ。そのお金を使って、少々遊んだところで、問題はないはず…だったのに。子どもたちだって、独立して家庭を持っている。いよいよ、2人の時間の始まりだと期待していたのに。

「これまでお疲れ様でした」の一言もなく、まるで邪魔者みたいな扱いをうけている。これって、理不尽だと思う。今まで頑張ってきたのに、その努力が無駄になったみたいな気になってしまう。

 「はいはい。じゃあ、ネギの観察に行ってきます」

ネギとは、古い友人の根木さんのことだ。冗談を言ったつもりなのに、妻は無反応だ。もう少しくらい、相手をしてくれたっていいのに。

 「しばらく帰ってこなくていいから」

と、つれないセリフだ。もう自分に対して愛情なんて残っていないんだろうな。そう考えると、切なくなってくる。仕事仕事で家を省みなかったのもいけなかったのだろうが、そのおかげで家も買えたし、今の暮らしがある。それなのに、ちょっと冷たい。

根木さんはいつでも、いつものように近所の喫茶店でモーニングを食べている。根木さんは、俺よりも一つ年上なので、人生の先輩のように感じている。

 「また、奥さんに追い出されたのか?」

俺を見るなり、根木さんが言う。

 「そういう根木さんだって、いつもモーニングなんか食べて、奥さん、朝食作ってくれないんじゃないの?」

 「いいじゃないか。サラリーマン時代からの習慣なんだから」

俺より先に定年を迎えた根木さんは、簡単にライフスタイルを変えない主義を貫いているのだろうか。

 「一緒に旅行も行かない、外食にも行かない、俺の母ちゃんは俺が嫌いなのかなぁ」

いつものようにコーヒーを注文して、おしぼりで顔を拭く。そういえば、妻の前で初めておしぼりで顔を拭いた時、露骨に嫌な顔をされたっけ。でも、一体それのどこが悪いんだかわからないけれど。

 「まぁ、熟年離婚されないよりはいいよ」

俺と同じようにおしぼりで汗を拭いながら、根木さんが言う。

 「でも、家庭内別居みたいなもんだけど、さ」

ハハハ。乾いた笑いが流れる。そうだよ。家庭内別居だよ。離婚されないだけ、まだましなのかもしれない。

 「每日、暇だよなぁ。やることなんにもなくってさ」

俺のぼやきに、根木さんがうなずく。しばらく、何かを考えた後、ゆっくりと口を開いた。

 「ボランティア、やらないか?」

あまり気乗りしない。ボランティアなんて、こっちが受けたいくらいだ。他の人の面倒を見るなんて、できっこない。

 「無理だよ。できない。家でも、何にもしないのに」

根木さんには悪いが即答で断る。

 「ボランティアだから、お金にならないから嫌なのか?」

もちろん、それもある。だが、

 「老人ホームの慰問だろ。俺には披露できる芸がない」

そう、仕事一筋だった俺には、これといった趣味もないから、人様に喜んでもらえるような芸なんて、あるはずもない。

 「違う、違う」

思い切り首を横に振って、根木さんが否定をする。

 「子どもの見守りだよ」

学童保育の補助員か。いくら子育ての経験があっても、妻に任せきりだったので、何をしたらいいのかわからない。よそ様の子どもにケガをさせてしまったら、大事になってしまう。これは、絶対に断らなきゃいけない。

 「子どもに何かあったらどうするんだ」

真剣の俺の言葉に、何故か根木さんが吹き出して笑う。

 「何かないように守るのが、ボランティアだよ」

そんな大役、できるわけない。学童保育には、若い先生もいるだろう。まさか、ありえないが妻が浮気の心配をするかもしれない。でも、世の中には物好きもいるから…。

 「いやいや。俺は母ちゃんに邪険にされても、裏切るわけにいかない。浮気なんかできない」

俺の言葉に根木が不思議そうな顔をしている。

 「確かに、大人の女性と会話することもあるけど、ほどんど人妻だし」

人妻?  じゃあ、余計にダメじゃないですか。

 「俺の顔じゃ、奥さん連中も子どもも怖がるだろ。ホントはやりたいんだけど」

確かに根木さんは、職質ばかりされる。根はいい人なんだけど。

 「まさか、小学生の子どもに興味があるから、避けるように言われてるとか」

熱心な説得に関わらず、承諾しない俺をとうとう変人扱いし始めた。

 「ムリムリ。学童保育の補助員なんてできないよ」

根木さんが目をまんまるにすると、ゲラゲラと笑い出した。

 「違う、違う。朝の通学路で子どもの誘導をするボランティアだよ」

なんだ。つまりは、黄色いおじいさんってことか。

とっくの昔に届いていたコーヒーは、冷めてしまっていた。喉に流し込むと、今度は俺が考え込み始めた。

  「他の人なんて考えられないんだ。頼む」

とうとう、根木さんに押し切られてしまった。

 「じゃあ、明日から頼むよ」

通学路の見守りボランティア

俺が通学路の見守りボランティア。妻は、なんていうんだろう。もし、反対されたら、それを理由にして早いうちに断ればいいや。

 「ゆっくりしてきてって言ったのに。もう帰ってきたの?」

相変わらず、妻は不機嫌だ。台所の拭き掃除している。でも、ボランティアの話をしなければいけない。

 「実は、ボランティアをすることになって」

 「いいんじゃないの? 暇なんだし」

あっけないほど、妻の許可が取れてしまった。

 「子どもの見守りなんだ」

あなたには、無理よと言って欲しい。心のどこかで願った。根木さんには、やると言ったものの、無理やりだったし、乗り気がイマイチしない。妻がダメといったという理由なら、根木さんもあきらめるだろう。

 「学童保育の補助員じゃないぞ」

とりあえず、付け足しておく。

 「それくらい、誰だってわかります。通学路の見守りでしょ」

なんだ。わかってたのか…。って、反対もなにもなかった。ということは、明日から出かけないといけないことになる。

 「これで、私のお尻ばかり追いかけられずにすむわ」

妻は嫌味を言っている。

 「明日から今よりも、早く起きることにする」

 「そんなに早く起きてどうするんですか? 子どもは登校しませんよ」

それもそうだ。今起きている時間が、朝の4時。それよりも早いとなると、3時、いや2時には起きないといけない。いくらなんでも、真夜中に学校には行かないだろう。だが。

 「いや。わからんぞ。新聞少年が早めに学校へ行って、教室で寝るかも」

  「そんな子はいません」

妻が呆れた顔で言う。しょうがない、指定された時間に行くとするか。

 「朝ごはんは、食べていかないでしょ。だから、喫茶店でモーニング食べてきてね」

俺をボランティアに送り出して、その間、怠けるつもりらしい。

 「満腹で見守りをしていると、眠くなっちゃうからね」

そんなの言い訳にもならない。要するに、俺の世話はしたくない、ということか。いよいよ俺も、根岸さんと同じ立場になってしまった。根岸さんも習慣だとは言っていたけれど、実は俺と同じで奥さんが朝食を作らないのかもしれない。可哀想に。

 「じゃあ、明日に備えて早く寝たら?」

妻の冷たい一言。寝ろって言われたって、まだ昼前。眠れるわけがない。ソファーに横になって、テレビを見ることにした。

 「明日の天気、晴れにしてくださいよぉ」

テレビに向かって拝む。

 「朝方曇り、お昼から晴れてきます」

お天気お姉さんが滑らかな口調で言う。

 「おーい。明日、曇りだって」

妻に聞こえるように声を張り上げる。

 「…」

聞こえているはずなのに、何も言わず味噌汁を作っている。

 「とりあえず、雨は降らないのか」 

 「行列のできるケーキ店に来ています」

 テレビに向かって話しかけても、的はずれな答えしか帰ってこない。俺は孤独だ。

こうして、ボランティアが始まった。毎朝、妻は寝ている。そのため、見送りひとつなかった。もちろん、朝食の用意なんて無い。寂しいなぁ。そういえば、俺が仕事をしている時だって、起きてきたのは新婚の数年だけだったっけ。

俺の仕事は子どもたちが、信号をきちんと渡れるように見守ることだ。信号が点滅しているのに走って渡ろうとする子もいるので、気を付けてあげなくてはいけない。妻の言うとおり満腹で眠い状態では、仕事にならなかったかもしれない。

それにしても、子どもたちは可愛らしい。みな、挨拶をしてくれる。きっと、教育がいいんだろう。こんなに可愛い子どもたちも、年をとれば妻みたいになるんだろうか。あまり考えたくはないけれど。

 「おじちゃん。これあげる」

と、1人の男の子が声をかけてきた。

 「おお。ネギ坊主。ありがとな」

根木さんちの孫だから、ネギ坊主と呼んでいる。そのネギ坊主が、1枚の紙をくれた。

 「おばちゃんと、遊びに行って下さい」

それは、物産展のイベントを知らせるチラシだった。

(ほー。イクラ、ウニ、ホタテ、蟹かぁ)

朝食抜きの体にはたまらない、美味しそうな食べ物の写真が掲載されている。チラシには、特別プレゼントとして先着順でもらえるチーズケーキの引換券がついていた。美味しいものに目がない妻のことだ。きっと、喜ぶぞ。そうしたら、一緒にでかける口実にもなる。久しぶりだな。ふたりきりのデート。ワクワクする。

ふたりきりのデート

ボランティアも無事に終わり、喫茶店にも寄らず、家に帰った。だって、これから物産展に妻と行くのに、空腹のままでいなければ意味が無い。

 「ほら、美味そうだろ」

チラシを見た妻の顔が輝いた。

 「うちに入っていたチラシ、間違って処分しちゃったからあきらめてたのよ」

何でも処分する妻らしい話だ。

 「あら、そろそろ時間ね」

嬉々とした顔で、どこかに電話をかけている。

 「今日の物産展ね、チラシをもらったのよぉ。一緒に行けるわ。よかった。うん。いますぐ支度するから」

 電話を切ると、そそくさと仕度を始めている。

 「俺と行くんじゃないのか? 一緒にいくつもりで、朝食抜いてるんだぞ」

 「まさか。友達と行くに決まってます」

あまりの仕打ちに言葉が出ない。いつからこんなに相手にされなくなってしまったんだろう。哀しみのあまり、腹が鳴る。

 「喫茶店のモーニング、食べに行ったらいかがですか?」

俺の手からチラシを奪い取ると、風のように去っていった。そんなに大切なチラシまで処分する妻、そのうち俺も処分されてしまうのだろうか。でも、いつの日か、俺の大切さを思い出してくれる日がくる…のかな。

さて、根岸さんが待つ喫茶店へ行きますか。

 

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