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チラシからはじまる物語【第6話】リライト

「第6話」リライト(前編)チラシからはじまる物語

「チラシからはじまる物語」15篇のストーリー

どこにでもありがちな家族の話、ありえない話。

ほろりと泣ける恋物語から、近未来の話まで、珠玉のストーリーをお届けします。

どの物語もチラシが重要な役割をはてしています。さて、そのチラシが人生にどんな影響を与えるのでしょうか。

あなたのお気に入りの作品に出会えるといいですね。

第6話は「リライト」

彼と同棲を始めてもう5年。

いつになったらプロポーズしてくれるんだろ。

その日を夢見ていたのに、

彼が家出? 

もう、ありえないんですけど。

「第6話」リライト

彼と同棲を始めて、もう5年。結婚の文字を彼の口から聞くことはない。友達はみんな結婚していくのに、私は相変わらず主婦の真似事をしている。

 「今日の夕飯、何がいい?」

会社へ行く彼を玄関先で見送るとき、いつもこのセリフを言う。

 「なんでもいいよ」

彼の答えもいつも同じ。なんでもいいといいながら、適当な料理を出すと文句をつけてくくせに。それなら、最初から食べたいものを教えてくれればいいのにね。

 「いってらっしゃい」

 「あぁ」

ドアが閉ざされる。玄関先に彼のいたぬくもりだけが残っている。

それから、朝食の片付けをして、掃除に洗濯と、本当に普通の主婦と変わらない家事をこなす。ただ、籍はいれていないだけで、本当に夫婦みたいだ。

家事をひととおりこなすだけで午前中が終わる。午後からは近所のコンビニでアルバイトだ。これは、家計が苦しいからではない。1人で家にいると、世間からはじかれたように感じて、切なくなってしまうからだ。

確かに、彼と暮らすようになってから、生活費の心配はなくなった。公務員の彼は、収入が安定いるため、それだけでも助かっている。それまで、いつもギリギリの生活をしてきた私にはありがたい話だ。

ただし、それとは引き換えにいろいろなものを失った。飲み歩いていた男友達、同棲に反対している両親、みんな没交渉になってしまった。

他にもある。大学を卒業して大手の会社に就職が決まっていたのに、彼と暮らすことを会社に報告したばかりに内定が取り消されてしまった。自分でも信じられなかったが、同棲したらすぐに結婚するだろうから、そんな腰掛け程度で働きに来られても困るというのが、会社側の説明だった。私にしてみれば、おめでとうの一言くらいもらえるはずだと軽く考えていたのに。

会社の内定が取り消されたことで、両親が激怒し、同棲をやめるように説得をされた。でも、私の意思は硬かった。自然と親元への連絡を入れなくなり、そのまま付き合いがとぎれた。男友達と遊べなくなったのは、当然といえば当然の話なので問題外だろう。

それまで住んでいた街を離れて、彼のアパートに転がり込み、始まった同棲生活。付き合い始めてから3年。同棲を始めて5年。考えてみれば、8年もの歳月を彼と過ごしているのだ。このままいつ結婚といわれてもいいように、コンビニのアルバイト代は結婚資金として貯金をしている。

 「ねー。まだ結婚しないの?」

バイト仲間の友達が心配そうに言う。

 「こればっかりは、タイミングだから」

友達はもうすぐ結婚する。付き合ってまだ6ヶ月なのに、早過ぎると思ってしまう。

 「あんまりにも遅すぎると、家族みたいになっちゃうよ」

言われなくても、もうすでに家族になっています。

バイトが終わり、スーパーで夕飯の買い物をする。今夜は、ハンバーグにしようかな。この前、喜んでくれたから。材料を買い込み、家路に急ぐ。

ポストには、彼宛の郵便とポスティングされたチラシが入っていた。わかりやすいようにテーブルの上へ置いておく。

彼が帰宅する時間にあわせて、夕飯の準備を始める。いつも決まった時間に帰ってきてくれるので、予定が立てやすい。

そして、いつもと同じように彼が帰宅。「疲れたぁ」と言いながら、ソファで横になるのも同じ行動パターン。寝ている間に、夕飯を仕上げて、彼に声をかける。

 「ご飯、できてるよ」

 「今日の夕飯、なに?」

 「ハンバーグ」

きっと喜んで起きてくれるはず、そう思っていた。それなのに、

 「いらない」

彼の冷たいセリフ。

 「なんで? せっかく、作ったのに」

泣きそうだ。一生懸命、喜んで欲しくて作ったのに。

 「食べたくない」

ダメだ。涙がこぼれてしまいそう。こんなことくらいで、泣くなんておかしい。ぐっと、涙をこらえる。

 「子どもじゃあるまいし、ハンバーグばっかり作られても」

それなら、今朝、食べたいものを言って欲しかった。なんでもいいって言ってたのに。

 「疲れた、寝る、お休み」

その言葉を最後に彼は眠りに落ちてしまった。なんか、悲しい。こんなこと、初めてだ。

仕方ないので、今夜のハンバーグは、冷蔵庫に預かってもらうことにする。明日になれば、食べてくれるかもしれない。私も、食べないで寝よう。なんか、食べる気がしなくなってしまった。

次の日、目覚めると彼はいなかった。どこにいったのだろうか。置き手紙もない。仕事に行ったのかもしれない。まだ会社へ行く時間じゃないのに。もしかしたら、捨てられたのかも…最悪のシナリオが浮かんでは消える。

私のどこがいけなかったのか、頭のなかを過去が駆け巡る。男の人の胃袋をつかめというけれど、つかめきれなかった私が悪いのだろう。

回らない頭で、ノロノロをキッチンへとむかう。そこには、ハンバーグを食べた皿が残っていた。食べてくれた、そう思うだけで、なんだかうれしかった。

彼がいなくなったからといって、家事をやらないわけにもいかない。いつもどおり、平常心でいよう、そう硬く誓った。

もちろん、いつものようにバイトにも行くつもりだ。まだ、捨てられたと決まったわけではないのだから。希望は捨てないでいたい。

彼が去った部屋は、どこか物悲しく見える。2人で買った家具、プレゼントしてもらったぬいぐるみ、思い出の詰まった写真、すべてがムダになってしまうかもしれない。そこまで考えてしまうと、悲しくていたたまれなくなる。

私が悪かったのだろうか。もしかしたら、私は彼にとって兄弟みたいにしか感じられないのかもしれない。だからこそ、プロポーズの影すらみえないのかもしれない。私だって、彼が本当の兄みたいに感じ始めていた。

いつもどおりに振る舞おう、そう決めてバイトに向かったものの、心は沈んだままだ。今夜の食事はどうしよう。このまま彼が帰ってこなかったら…。頭の中を最悪な事態ばかりがグルグル回っている。

 「元気無いけど、どうしたの?」

もうすぐ結婚する同僚が心配して声をかけてくれた。その一言で、張り詰めていた糸が切れてしまった。

 「彼が出て行っちゃった」

止めどなく涙が溢れてくる。泣いちゃいけないと我慢していたけれど、現実を受け止めなきれない私がいたけれど、やはり悲しいことは悲しい。

 「戻ってくるよぉ。大丈夫」

優しい言葉をかけてもらえばもらうほどに、自分が惨めに感じてしまう。こんな性格をしているから、きっと彼は出ていったのかもしれない。

結局、真っ赤な目をしたまま、仕事を続けることになってしまった。

 「戻ってくるといいね」

同僚の優しさが身にしみる。それと同時に自分の不甲斐なさが情けなかった。どうして、こんなことになるまで、事態を放置していたんだろう。考えれば、考えるほどに、自分のいたらなさばかり思い浮かぶ。

きっと、ハンバーグが嫌いだったんだ。ハンバーグだけじゃない。私の料理は口にあわなかったんだ。これまで無理して食べてきて、我慢が限界に来ていたんだろうな。もう、二度とハンバーグなんか作らない。

彼が戻らないとしても、夕飯だけは用意しておこう。作りおきができるように、今夜はカレーにしようかな。じゃがいもを入れなければ、冷凍で保存ができるし。

今日も郵便ポストには、彼宛の郵便とポスティングされたチラシが入っていた。そのうち、彼宛の郵便が来なくなって、チラシしか入っていない日が来るんだろう。

それよりも、生活費どうしよう。彼がいなくなれば、この家にも住めなくなる。仕事を探さないといけない。それよりも、それよりも、この家の荷物、どうするつもりなんだろ。

のろのろと料理を始める。誰かのために作る料理は好きなのに、私1人が食べるためと思うと、作る気が起きない。それでも、こんなときだからこそ、食べなきゃ。

材料を煮込んでいる間、届いた郵便に目が行った。

ピンク色の可愛らしい封筒には、差出人に女性の名前「MIYUKI」と記されている。浮気でもしていたのかもしれないな。

(彼が戻らないかもしれないんだから、見てもいい…よね)

中には、手紙と糸が入っていた。手紙には、お礼の文面にあわせて次回の約束が記されている。やっぱり、誰か好きな人が出来て、その待っている相手の元へ行ったのかもしれない。でも、糸って何? 何かのまじないなんだろうか。

頭をハンマーで殴られたような衝撃を受ける。彼との赤い運命の糸は、切れてしまった。

情けない気持ちで、ポスティングされたチラシに目を通す。浮気の探偵調査、美容室、洋菓子店、ネイルサロン、いつもと変わらないチラシが入っている。ただ、変わってしまったのは、彼の心だけ。

ふと、一枚のチラシに目が止まる。

(もしかしたら、そうか。そうなのかもしれない)

疑いが確証に変わった。

いつもなら帰宅する時間なのに彼は帰ってこない。でも、いいの。それでも。だって。

それから、どれくらい時間が流れたんだろう。とっくにカレーは出来上がっている。まだ、彼が帰ってくる気配は感じられない。こみ上げてくる感情をぐっと抑える。

部屋は静寂に包まれている。そして、ついにその均衡を破るかのように、ドアがガチャガチャとなる。来た。よかった。帰ってきてくれた。とりあえず、一安心する。

 「ただいまぁ」

彼がひとりで帰宅をする。手には小さな紙袋を下げていた。

 「ごめんね。遅くなっちゃった」

頭をペコリと下げている。

 「お腹空いてるでしょ。ご飯にしよ」

感情を押し殺すように精一杯声を抑えて、つぶやくように話しかける。私が知っていることを悟られないように、静かに言う。バレないように隠すのが精一杯だった。

 「あ、その前に大事な話があって」

彼が、小さく咳払いをしている。いよいよだ。彼から重大な話が聞かされるのだ。何を言われても、答えはもう決まっている。

 「ごめんね。今朝、顔を見たら本当のことを言ってしまいそうだったから」

ゴソゴソと紙袋から、何やら取り出す。

 「ボクと結婚して下さい」

彼から指輪の箱を渡される。

ポスティングされた宝石店のチラシには、結婚指輪の写真があった。そのチラシと彼に届いた郵便の宛名と住所は、同じ「MIYUKI」の名前。そう、彼は結婚指輪を買い求めに出かけていたのだ。糸は、私の指のサイズを教えるために使ったものが返却されてきただけだと思う。

チラシのモデルにも負けなくらいの笑顔で指輪をはめる。この瞬間だけはきっと世界で一番幸せだ。ありがとう。そして、これからもずっとよろしくお願いいたします。

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