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チラシからはじまる物語【第4話】勝敗の行方

「第4話」勝敗の行方(前編)チラシからはじまる物語

「チラシからはじまる物語」15篇のストーリー

どこにでもありがちな家族の話、ありえない話。

ほろりと泣ける恋物語から、近未来の話まで、珠玉のストーリーをお届けします。

どの物語もチラシが重要な役割をはてしています。さて、そのチラシが人生にどんな影響を与えるのでしょうか。

あなたのお気に入りの作品に出会えるといいですね。

第4話は「勝敗の行方」

顔がそっくりなのに性格が正反対な、双子の姉妹。

何かと勝負をふっかけてくる姉。

妹はいつも負けてばかり。

でも、今回だけは負けませんから。

「第4話」勝敗の行方

 「あなた達は顔がそっくりなのにどうして」

両親にも、知人にも、よく言われている。

一卵性双生児の姉と私。同じ顔、同じ体格をしているのに、性格が正反対。姉は攻撃的な性格だ。でも、私はおっとりしていて、だまされやすいといわれている。

 「ねー、ねー、お母さん。髪切りに行きたいのぉ」

姉が母におねだりをしている。掃除をしている母の邪魔をしながら、猫なで声を出している。欲しいものがあるときだけする、少し困ったような作り笑顔で甘えている。

 「この前、切ったばかりじゃないの?」

母は若干、面倒くさそうだ。

 「えー、1ヶ月前だよ」

 「前髪だって、伸びてないじゃない。まだ大丈夫」

母から反逆されて、姉は不服そうに前髪をいじっている。

 「だって。前髪、邪魔だから自分で切ったんだもん」

確かに姉は昨日の夜、前髪を切っていた。「女の子はね、前髪くらい手入れできないとね」と、私をちらりと見ながら嫌味っぽく言っている。私は、切りっぱなしでそのままにしているからだろう。

だけどそれには、理由がある。だって、自分で切ってしまって失敗したら大変だ。前髪が再び生えるのを待つか、エクステで増やすしか道がなくなってしまう。姉のように何も考えずに行動を起こすことが失敗の始まりになる、と思っている。

 「うぁー失敗したぁ」

鏡とにらめっこしていた姉が叫ぶ。やっぱり失敗したか。挑発にのらなくてよかった。

 「いいもん。お母さんに頼んで美容室行かせてもらって、修正するから」

姉は、若干、斜めの前髪になってしまった。考えもなしに行動するから、失敗をする。

というわけで、今、姉は母にへばりついてお願いをしている。

 「お願い。こんな髪型じゃ恥ずかしいよ」

 「お小遣いで行ってきたら?」

姉にお金なんて無い。金は天下のまわりもの、宵越しの金は持たないとばかりに、姉はお小遣いをもらうとすぐに散財する。日本経済に貢献していると言うが、そんな微々たるお金が日本を動かしているなんてどう考えても思えない。

 「お小遣いは、日本銀行に預けちゃった」

 「無いんでしょ」

 「だから、自分への投資と日本のために使ったの」

姉がお小遣いを貯められる性格じゃないことを知っていながら、母も食い下がらない。

 「紗知だって、髪切りたいなんてまだ言ってないわよ」

急に矛先が自分へと向かった。

 「ほら、お母さん。紗知の前髪見て。伸び放題だよ」

もちろん、そんなおかしいほどに伸びているわけではない。

 「紗知が切りたいって言ったら、行ってもいいわよ」

 「紗知も切りたいって言ってたよ」

私がそんなこと、いつ言ったのだろうか。とっさについた姉の嘘だ。

 「前髪が長いと目が悪くなるんだって。私、紗知のことを思って言ってるんだけどな」

急に妹思いの姉が登場する。そして、姉の嘘だらけの口上が始まった。

 「紗知は我慢しているの。でも、それも限界に近づいていて。お母さんには言わなかったけれど、寝言で紗知が言ってた。美容室に行きたいよお。行きたいよぉって。それで、美容院に行けない姉も不憫だって泣いてるんだよ」

姉の嘘だらけの話は長い、それだけならまだしも、うるさい。掃除がはかどらない母にしてみれば、美容室代を出せば解決する話なら、どちらが得が一目瞭然だろう。

 「わかった。行ってくれば?」

姉が小さくガッツポーズをしている。

 「ただし、紗知も切りに行かせる。不平等になるから」

美容室に行くのは気が進まない。美容師さんとおしゃべりをするのも苦手だし、毎回、変な髪型にされている気がする。前髪だって、まだまだ余裕だ。

 「ありがとう。美人になっていつの日か恩返しするからね」

調子の良い姉に付き合って、気乗りのしない美容室へ行かなくてはいけなくなってしまった。だからといって、断ることはできない。私が断れば、姉まで行かれなくなる。烈火のごとく怒りをぶつける姉の顔が浮かんでは消える。

 「紗知、よかったね。もう泣かなくていいよ」

だから、私は泣いていません。妹思いの姉を演じ続けているのか、涙をぬぐう真似をしている。

喜ぶ姉の背中越しに母から注文が寄せられた。

 「そうそう、今回は予算2人で6000円ね。よろしく」

 「そんなー。行きつけの所、行けないじゃん」

 「行ったばっかりなんだからいいでしょ。文句あるのなら行かなくていいのよ」

というわけで、予算以内で切ってもらえる美容室を探さなければいけなくなった。

難しそな顔をして姉がネットで美容室を検索している。

 「ないなぁ。見つからない」

 「1000円カットでいいんじゃないの?」

私の提案にさらに顔をしかめている。

 「駅前のあそこでしょ」

駅前にある美容室は安さだけは自信があるけれど、残念ながら仕上がりはイマイチなお店だ。はっきりいっておじさんしか切ってもらっていない。

 「安いところに行こうよ」

 「そんなに1000円カットがいいなら、1人で行けば?」

そうなのだ。今までどこに行くのも、2人でセットだった。美容室だってそう。おしゃべり好きな姉と比較されながら、切ってもらうのは拷問みたいに感じている。

 「わかった。1人でいいところを探すからいいよ」

その言葉に何故か闘志を燃やし始めた姉がこんな提案をした。

 「お互いがいいと思う美容室を探して、どちらがいいところを探せるか勝負しない?」

そんな申し出バカらしいと思った。だって、勝負したって意味が無い。

 「安い金額でどちらがより素敵になれるか、面白いじゃない」

姉はすっかりその気になっている。

 「やらないよ」

私のその言葉に、姉が思い切り不服そうな顔をしている。

 「あなたは、いつもう。私と同じ顔をしているのに」

大きく息を吐いてから、姉が静かに続けた。

 「ま、私に何をやっても勝てないのはわかるけれどもね」

カチンときた。けれども、そんな言い方をされると…いいや、こちらにも考えがある。

 「わかった。この勝負受けましょう」

こうして美容室選びで姉と勝負することが決まった。同じ顔をしているので、結果もわかりやすい。

 「じゃあ、来週の日曜日に。勝負だよ」

なんとなく姉の戦略にハマってしまった気がしないでもない。だが、私には勝つ自信だけはあった。

その日から、姉はサイトで美容室選びを開始したらしい。

 「ダメだぁ。予算オーバー」

何度となく悲鳴にも似た声が漏れる。ふふふ、見つからないのね。もうすでに、目星がついている私は、余裕でいられる。

そういえばこれまでにも姉は、何かにつけて勝負をふっかけてきた。

雨の日には傘をささないでどちらが濡れないかの勝負、どちらがケーキを美味しそうに食べるかの勝負、初夢勝負なんかもした。

雨の日の勝負では、真面目に傘をささず学校から歩いて帰った。おかげでひどい風邪を引いた。なのに、姉は途中まで友達と相合傘で帰ったそうだ。だからこの勝負は姉が勝った。

ケーキの勝負は、姉からスタートして美味しそうに食べ始めた。それを何度もちょっと間違えたからと、やり直し、やり直しをするうちに、私のケーキまで食べられてしまった。どうやらそれが狙いだったらしい。

さらに、初夢勝負では勝ったほうが相手のお年玉を貰えることにしたため、かなり気合を入れて床に入った。自分ではかなりいい線の夢を見たと思っていた。朝になって、私から夢を披露した。そして、次に姉が私よりも素晴らしい夢を語った。当然ながら、負けてしまった。今になって思えば、夢の確認なんてできないため、嘘か本当か確かめようがない。

卑怯な手口を使っては、私に勝ってきた姉。これ以上、姉との勝負なんて、正直言ってやりたくはなかった。それでも、いつの日か姉に勝たなくてはいけないのだ。だからこそ、今度の勝負には負けるわけにはいかない。

それよりも何よりも、今回の勝負にもどうしても譲れないモノがかけられている。それは、大好きなバンドのコンサートチケット。一枚しか手に入らず、どちらが行くかでもめていた。姉には悪けれど、初勝利のご褒美に行かせてもらおうと思っている。

 「美容室、どこに行くか、決まったの?」

姉が探りをいれてきた。

 「ま、まだだけど」

ここでぽろりと本当のことを言ってしまったら、さらに追求されてバレてしまうと思った。今回はいつもの私とは違う。

 「そのわりには、余裕だね」

ダメだ。その挑発にはのらない。ダマされないぞ。

 「探しているんだけど、見つからなくって」

 「ふーん」

疑うように姉が私の目を見つめる。

 「嘘だね。もうすでに行き先、決めてるでしょ」

ドキッとした。まさか、バレてる…の?

 「紗知が嘘つくときって、鼻の穴が広がるんだよね。すぐわかる」

本当だろうか。そんなこと言われたことなんてない。しかし、この手口にハマってはいけない。

 「多分、あそこだね。隠したってわかるんだから」

どうしてバレたんだろう。焦る。でも、一言も言ってないのに何故ゆえにバレるんだろう。

 「ふふふ。私に隠し事なんて、百年早い」

謎の微笑みを残して、姉が去っていった。慌てて大事なものがしまわれている引き出しをチェックする。大丈夫。見られた形跡はない。

そして、私は姉の脅威を感じながら、日曜日を迎えることになった。

さっそく、引き出しからポスティングされたチラシを取り出す。1000円で切ってもらえる美容室のチラシだ。姉が言っていた駅前の美容室ではなく、新しくオープンしたオシャレな店で、開店記念にチラシを持参すれば、1000円でカットしてもらえる。

今回限りの大サービスがある美容室、サイトばかりチェックしている姉は知らないだろう。私の計画がバレないかぎり、姉に勝てる、と思う。

姉が出かけていったのを見届けてから、家を出る。先に出かけて、姉についてこられては何にもならない。

そして、何度も後ろを振り返り、姉の姿が無いことを確認する。

10分ほど歩いて、美容院に到着する。大丈夫。姉に尾行されていない。

自動ドアが開き、店内へと足を踏み入れる。

 「あ、お姉ちゃん」

入り口に置かれたソファで雑誌を読む姉がいた。

 「遅いよぉ」

待ち合わせをしていたかのような口ぶりで姉が言う。

 「妹からお願いします」

優しい姉を装ってそんなことをいっている。そして、小声で私にささやく。

 「チラシはね。あなただけが受け取るものじゃないのよ」

しまった。そのとおりだ。チェックが甘かった。それにしても、どのタイミングでバレてしまったのだろうか。

 「あ、私は後で」

おそらく私の仕上がりを見て、その美容室で切るか決めるのだろう。きっと、妹よりも可愛くしてなんて注文を付ける気なのかも。私の髪型がわかれば、注文も出しやすいにきまっている。かといって、美容室から出るわけにもしかない。どこまでもしたたかな姉だ。

また、負けてしまうかもしれない。なんとなくそんな気がする。

 

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